汚い汚くない!?

 神経質な人が増えているらしい。例えば床で畳んだ洗濯物を洗いなおすとか、一回使ったタオルや数時間着たTシャツを選択するとか・・・。確かに世界で蔓延している死因につながるほとんどの病気や疫病の原因が「不衛生」だからは悪かもしれない。そんな海外の事情を踏まえるとこの国はとても衛生的で安心安心。除菌殺菌グッズがあふれ「汚い」を合言葉に消費の連鎖がヒットアップ。道端の小さな花も汚い、虫は汚い、ハンドルは汚い、傘は汚い・・・、でも、洗濯して殺菌消臭剤をふるかけたら「キレイ」になるのか?水道の水は決して純水ではない、どれだけ高価な浄水器を設置してもミクロの単位で細菌はうごめいている。どれだけ外気を遮断しても空気中に浮遊する細菌やチリはどうします?排気しない掃除機でとりあえず大きなゴミを紙パックの中に移動しただけで「キレイ」にはならない。しかし、「汚い汚い」という人は必要以上に無駄な水を使い必要以上に無駄な電気を使い、そして、必要以上に無駄なエネルギーを使い認知できる範囲の「キレイ」を手に入れてご満悦。それができる国だから海外よりも衛生の度合いが高いのでしょう。安心安全な原子力発電所がプロトニウムと引き換えに高価な電気を作り続けるように、今日もどこかで「汚い」と「キレイ」のバトルが展開している。長生きの秘訣はこのほどほどな無神経さなのでしょう。人のことはどうでも言えますが、私と言えば、車を拭く雑巾で汗を拭く、ペットボトルの注ぎ口から中身を飲む、ティッシュは3回使う始末。キレイにしておきたいのは「PCの中」と「頭の中」だけで、安心安心。