判断力。

 大阪で活躍しているあるデザインプロダクションの代表とひさびさに電話でしゃべった。数年前に2名で発足されたスタッフが今では10名になり、仕事もとても忙しくしておられる。元々大阪の会社でいっしょで25名ほどいる会社でとなりの席でとてつもなスケジュールでお互いに仕事をこなしていた。その時その方はデザイナーとして活躍しておられたのですが、デザイナーというよりデレクター志向のキレる男でした。デザインの感覚的な部分もさることながら、仕事としてクライアントの要望を貪欲に吸収して自分のベクトルでスマートに料理できる素養を持っておられた。それが、いくつか会社を経て起業になるわけなのですが、その才能は十二分に発揮されている。何よりお客様とのコミュニケーションを重視し、そして、同じチームのクリエイターとのコミュニケーションに比重を置く。デレクターとしての立場なら当たり前のことなのですが、なかなか、これをできる方は少ない。軸が固定していない方はある時はデザインに比重を置き感覚的になり、ある時はビジネス色に比重が傾きデザインコンセプトを二の次と考えてしまったり・・・。人と人が絡み合うデレクターという仕事を大きな器で受けて確実に問題点や企画ポイントを自分のフィルターで消化してアウトプットできる人は少ないと思う。しかし、彼の軸は決してぶれない。ある視点で言えばそれは「体育会系」と呼ばれるのかもしれませんが、以外とこの業界で起業している方やバリバリ仕事している方に体育会系が多いのも事実でうなずける。表情は温和だけれど軸は絶対にぶれない。彼とのしばしのお電話での会話中でもその姿勢がビンビン伝わってくる。間違いなくこれからもどんどん発展していかれるでしょう。ただ、人数の多いだけのデザインプロダクションとしてではなく、精鋭が集まった素敵な集団を組織し確実にお客様のニーズを捉えて行き続けることでしょう。
 その会社様がスタッフ増強のために募集広告をしたそうです。そしたらそしたら、なんと、100名近い問い合わせがあったらしい。これを聞き、う~ん、人が巷では浮遊しているのだと思った。様々な経験値を持った方が彼の会社に訪れてそれぞれに自己アピールをしたそうですが、そこでも彼の視点の軸は崩れない。人を見る目が肥えている。経験値よりも人柄やポテンシャルを優先されたそうです。言葉で言うのは簡単ですが、実際、100名近い方と面接してこの判断をする能力は決して机の上では養われない。若い頃から「その判断力」を貪欲に突き詰めてこられたからこそ、なのである。襟が立つ思いである。社長!また、梅田に行った時は美味しいモノ食べましょう!社長が若い頃、同じ梅田で次のステップについていろいろお話をお聞きしたように、次のステップアップのお話を聞かせてください。