良いWEBサイト、悪いWEBサイト。

 WEBサイトをお仕事として企画・作成・運営させて頂くようになってほぼ10年になります。しかしながら、その間にWEBサイトの活用方法は進化しました。技術が進化し環境が進化しニーズが進化したと言えるのではないでしょうか。自社のサイトを企画・構想している時(5~6年ほど前)、いったいホームページとは何なんだろうと考えた事がありました。勿論、広告物としての要素が何より先行して認知度が高まり今ほどの浸透率に成りえたわでですが、そんな今でさえ、その用途は多種多様です。構想している時に7つの要素があるように思えた。

 ひとつは「案内・告知物」としてのWEBサイトです。何かメッセージでも企業方針でも商品でも伝えたいモノがある場合、それを画面にまとめる。そして、閲覧して頂くというツールとしての機能。二つ目は「メディア」としての機能。ひとつめの広告・案内・告知するという機能と共有している部分があるよに思えますが、実は、メディアとなると別の意味合いがあります。WEBサイトが広まるまでのメディアと言えばTVであったりラジオであったりしました。メディアとは「CD、手紙、電話、テレビなどは音楽、文章、声や映像などの情報を伝達するのに用いられるモノ」と広義的には言及される場合がありますが、この場合はテレビやラジオなどと同義になり、それそのモノが新しいマスメディアとしての地位を確立していると思います。三つ目は「アーカイブ・記録物」としての機能です。多くの情報が整理されたデジタルデータとしてサーバの中に存在し、目的に合わせて検索後、ターゲットを絞り込むという機能。四つ目は「コミュニケーション」としてのWEBサイトです。電話やFAXと同じように情報を交換する機能。五つ目は「エンターテイメント・娯楽」としての機能。ゲームや映像など娯楽を目的とするコンテンツを設置して、WEBサイトの中で楽しませるという機能。六つ目は「アート・芸術」としての機能。キャンバスに油絵の具で描画するように、粘土で造形物を創作するように、WEBサイトと呼ばれるデジタルデータをサーバの中に創作し画面というキャンバスで鑑賞させるという機能。そして、七つ目が「LAB・実験室」としての機能。クリエイトしたデジタルコンテンツを介してビジュアル的にプログラム的に解析的に様々な目的で設置させるという目的です。
 いずれも相互に深い関係のあるカテゴリーですし、細分化すればキリはないのですが、だいたいこれら七つの機能に分けられるように思えました。で、自社のサイトにどのような機能をセレクトしたのかというと、理想はこれら七つの項目をスマートにごり押しすることなく、表現したいと構想したのですが、結果はこの程度です。でも、この思考パターンを一度、自分なりに時間をかけて考えた結果、お仕事としてお客様とWEBサイト構築のお話をさせていただく時に、いろいろなご依頼に対して自分の中で整理ができていたので、ご依頼される変数がどれとどれに相当するのか頭の中で明確に理解できました。「ならば、この展開がありますね」とか、「その方向性ならこんなデザインとビジュアルで」とか、「そのターゲットでそこが当初の目的地点ならこの機能を重視して」みたいなお話をすることができました。
 さてさて、それから、数年が経ったわけですが、WEB2.0から3.0へと進化は加速していますが、根本的にはこの7つのカテゴリーに当てはまるように思います。ただ、7本のレーダーチャートの七角形のカタチが変化しそのボリュームもかなり肥大していることは言うまでもありません。

 そこで現在の良いWEBサイト、悪いWEBサイトという事なのですが、良い悪いよりも大切なモノサシがるように思います。それが、現在のアクトのWEBサイトに掲げた「Yourself」というキーワードなのです。つまり、らしいのからしくないのかという判断が今は旬のように思うのです。