生物と無生物のあいだ!?

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 講談社現代新書様から出ている書籍です。著者は福岡伸一という現在青山学院大学の教授さんである。仕事や趣味の書籍を探すために書店に行く以外にもよく書店に行きます。目的はいろいろで表紙のデザインを眺めに行ったり、現在売れているトレンドのテーマをリサーチに行ったり、ライフワークの作品づくりを構想している際にヒントになるキーワードやテーマを探しに行ったりします。非常にフラットな状態で書棚をウロウロしていると、無作為な中にもその時の気分やその時のモチベーションで「読んでみたいなぁ~」という書籍や雑誌が見えてきます。そんなある意味衝動で手にしたのがこの書籍です。著者のプロフィールを読み、インデックスを読み、価格をチェックしてから買っています。自分がひいきにしているカテゴリーとは異なる書籍に反応した時は、自分の中で何故この書籍に興味がわいたのかなどなど自分の中で確認する思考もまた楽しい。
 で、現在半分ほど読みましたが、完全にアタリでした。有名人やトレンドな作家の話はそれなりに面白いのですが、読み終えた後、ほっとんど何も残らない。そんな時はハズレだったと素直にあきらめる。でも、この「衝動直感買い」は意外とアタリの確立が高い。そんなことでご満悦になっている場合ではないのですが、ちょっとだけ気分はいい。一日の中でそんなに時間に余裕があるわではありませんので、何時間も書籍に接している時間はなく、やはり、気分的にアタリを引きたいので、かなり衝動とは言えかなり吟味します。こんなアタリ書籍との出会いは人との出会いによく似ていて、書籍を読みながら著者と会話しているような気分になります。そんな衝動が抑えきれず著者に直接連絡をすることもしばしばあるのですが、ひさびさにこの著者にお会いしたいと思えた一冊でした。
 以前に著者がマンハッタンの大学に通っている頃、訪れる観光客を眺めながら、今、自分がこの街に属していると思えた瞬間があり、とても胸が高鳴ったらしい。同じような感覚が私の心の中でも蘇った。N.Y.に英語留学をしていた時、大学の寮からひとりで電車に乗り週末にはマンハッタンを回遊していた。さすがに暗くなる頃には寮に帰っていたのですが、いろいろな場所で出会う人に普通に会話してその人の中身に触れたと思えた瞬間はただそれだけで胸が高鳴った。
 この書籍の中で福岡さんは生物を自らの研究分野から考察しておられます。その視点と言うか心の所在がなんともクールで魅力的でした。ああ、こんな視点で世の中を見れたら素敵だなぁ~と思わず無理矢理な親近感を覚えてしまいました。この著者に会いてぇ~!