マイケル・クライトン「NEXT」

 小説はフィクションであるという先入観をベースに、もしやこれはノンフィクションかもしれないというスリルが展開されてこそ面白いと思う。この境界は誰にも分からないからである。前作の「恐怖の存在」では「いずれ映画化されるのだろうなぁ~」的なキャラの設定や物語のテイストが強く感じられたのですが、さて、この新作はどうでしょう。まだ、新聞広告でこの書籍の存在を知った段階でちょっとウキウキしています。「恐怖の存在」は温暖化の常識を根底から揺るがせる問題提起でした。ちょっとずれて「不都合な真実」の書籍と映画を観たのでまたまたこれが合わせ技で面白かった。
 さて、この「NEXT」は遺伝子テクノロジーの驚異と恐怖を描いているそうなのですが、きっと、専門的なプロットはそこそにして分かりやすく物語りの色彩として配置している程度で、話の骨格がいつもながらのスピード感と練り込み加減で楽しませてくれるのだろうと期待しています。遺伝子操作で人の言葉を操るチンパンジーとオウムが登場するらしいのですが、このプロットだけを聞いてもドキドキが始まります。う~ん、この新聞広告は上手い!!!