アンチデジタル。

 美術系の大学を出たということが少なからず影響していると思うのですが、やはり、仕事でデジタルデジタルと、いろいろソフトを活用してきましたが、やはり表現としてのデジタルは面白くない。しかし、メリットはたくさんありますから、活用しなければいけないのですが、チラシでもポスターでもWEBでも映像作品でもデジタルには限界があるように思います。プラグインやフィルターワークのバリエーションはひとりの人間か発想・着想できるレベルをはるかに超えているのですが、さて、目の前のテーマやアピールしたいポイントをデザインする際のエレメントとしては明らかに力が足りない。デジタルコピー時代だから素材集だけ集めれば仕事が成立できるんじゃないの?と考えた時もありましたが、明らかにデジタル素材やクリップアート関係は安っぽい。飽和すればするほど世の中に出回っている素材ありきのデザインに飽きてきた感があります。きっと、素材集を開発している立場の方もそろそろ限界じゃないの・・・みたいな感じではないでしょうか。となると結局マウスやキーボードが描いた「絵」や「デザイン」は人の心を揺り動かすことが難しくなる。そして、結局、アナログな流線的な不連続性が生む微妙な絵やデザインに人の心が反応するのではないのかいなと思います。美術の視点でデザインを捉え上だの下だのと言うことはナンセンスですし、デザインの全てに精通しているわけではありませんので、体系化などとてもできない話なのですが、なんとなくここ最近はアンチデジタルな表現に心を奪われてしまう今日この頃です。