描画力のお話。

 最近、嬉しいことに描画力のお話をできる方と出会った。その方はまだ若い方なのですが、自分の作品についてどこまでも高みを目指して模索しておられる。ビジネスはビジネスとして自分の描画力について試行錯誤しておられる。その熱意がひしひしと伝わってきて、仕事のことはそこそこに絵のお話で盛り上がらせてもらっている。テンションが上がっているのは自分だけかもしれませんが、楽しい。特にデジタル時代の到来でソフトウエアの活用方法ばかりにフォーカスしている人が多すぎる。デザインもしかりでソフトウエアの機能が自分のデザイン力だと勘違いしている方には、それなりに対応していますが、テンションが下がる。それはソフトウエアの機能であり、その機能をチョイスする感覚的な部分が非常に大切なのにまずその「機能ありき」で、その疑問なら適当に本を読めばいい。また、WEBデザインについても本質は他のサイトと差別化し独自の情報を視覚化することで、自社のビジネスの方針やディテールを試行錯誤しながらパブリックにリレーションしなければいけないのに、まず、エンジン対策、ブログの運営、メルマガの企画とステレオタイプな方はやはり、絵に対する描画力へのこだわりと同じベクトルで視点がずれている。ずれていてもいいのですが、ずれ方に独自性やアイディンティティがあればそれはそれでOKなんですが、ただずれている人は次のステップが存在しない。
 で、描画力のお話。まず、立体感を2次元で表現するという基本的なアプローチについて、絵を本格的に始めたいという方によくこう申し上げている。絵を描くということは大切なポイントが3つありますと。
 1つめは、頭の中でどんな絵を描けるかという能力ですと。頭の中の絵とは記憶であったり、インスピレーションであったり、リアルタイムな視覚的情報です。これらを組み合わせて、絵的にロジックにどのような絵という作品に仕上げたいかを構想する力です。これが貧弱な方は結局頭の中のバリエーションが非常に少ないし浅いと思う。
 2つめは、絵は大抵手で描くのだから、画材や画具の知識と手の技術力が大切ですと申し上げている。マウスで描く絵は私は絵だとは思っていない。それは絵らしきモノですが、正確にはというか個人的に何も感じないし、手で描いた軌跡には手の痕跡が確実に残っている。マウスでそれを残せる方は別格として、ベクトルデータはDTPの枠を超えない。
 そして、3つ目は見る力です。SeeではなくLookでもWatchでもありません。Analysisです。この意識が欠如している方は画材に使われているだけ。結果的に画面に絵の具が塗れていれば絵というわけではない。以上、3つの能力がバランスよく時に観念的に時代背景的に哲学的に独自なバランスレーダーチャートになっていれば間違いなくその方は本物です。
 彼は間違いなくその3つのポイントを理解しておられる。ご本人はまだまだだとおっしゃっておられましたが、間違いなく彼は本物ですね。いずれ、この中でも情報紙S.O.S.でもその方とコラボしていきたいと思ってしまう方なのです。