Abstractedness

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 2008年の卓上カレンダー1月用に描いた鉛筆画です。「Abstractedness」は放心状態という意味で使用しました。映画はJ.フォスター主演の「フライトプラン」です。飛行機の設計エンジニアである主人公がハイジャックと知能戦・肉弾戦の末、娘を守り乗客を助けるというストーリーの映画なのです。言わずと知れたJ.フォスターはやはりなんと言っても「タクシードライバー」からの長~いファンなのですが、羊たち~から特に大好きになりそこからの映画はほぼDVDも揃っていますし、独身の頃は彼女の映画だというだけで何回も映画館に観に行きました。映画館に行った回数ですと、やはり、羊たち~が一番で確かその時は新宿でしたが、4回は行きました。金のない時でしたから4回はかなりMAXな数字だと記憶しています。その彼女が映画の中で強さを表現されるようになり、設定設定も練り込まれ映画としても時代性や歴史館をプラスされた超一品の中、彼女の燐とした表情や仕草はやはり、ファンとすると釘づけにならずにはいられません。で、このフライトプランの冒頭のカットです。タイトルロールはシンプルですが、なんとも重くヨーロッパの生活のシーンとタイトルテキストが現れては消えるその表現・処理は映像としてもセンスが溢れ、「ああ、いきなりやられたぁ~」と始まりました。で、地下鉄のシーン。何を直視しているのか地下鉄の椅子に座っているカイル(主人公)。電車が到着、駅に到着、するともう一人の男性が現れる。次にフラッシュバックでその男性(旦那)が棺に眠る霊安室のシーン。震えるカイル。雪が降る夜、二人はいっしょに帰路につく。部屋に入ろうとするカイル。旦那が少し外で話をしようと言う。外は雪で外のベンチにも雪が降り積もっている。しかし、雪の中そのベンチに向かう二人。でも、現実はひとり。みたいなシーンなのです。旦那はもうこの世にはいない・・・。この始まり3分ぐらいの中にこの映画のエッセンスが凝縮しているのです。日常の中に存在する「放心状態」にぐいっ引き込まれたシーンなのでした。
 新作「ブレイブワン」が楽しみ楽しみ。