職人さんのこだわり。

 たとえそれが、家であれパンであれ医療の現場であれデザインであれ、こだわりを感じられない方=熱意がない=信頼しにくいということになりがちです。自分自身がユーザーの立場でいろいろなプロの方から何かを購入する場合に特にこの感覚があります。それは自分自身もデザインを考える・創るというプロだから経験値とありったけのポテンシャルでお客様にデザインや完成品へのこだわりをお伝えする。しかし、いつもいつも得意な分野ばかりではないので(20年この仕事をやっていますが、20年前の感覚では到底通用しない。)この分野(広告・印刷物・WEBサイト・マルチメディアコンテンツなど)の最新の知識や付随するいろいろな知識や情報を集めながら、総合的にデザインというお仕事に取り組んでいるわけです。料理人さんでも、ケーキ職人さんでも、プロのレベルというモノが存在し、一定のレベルをクリアした上で、独自性であったりオリジナリティーあふれる特徴を自分自身の仕事に注ぎ込むことで、他社・競争相手との差別化に切磋琢磨してる。これが、プロフェッショナルとしていろいろな分野での職人的お仕事術だと思います。しかし、どれだけ素晴らしい、誰しもが認める製品を市場に送り出せても、商いとしてのバランスが崩れたり、お客様とのコミュニケーションができなければ、ビジネスとしては成立しませんから、職人さんとビジネス感覚というか、創る人と商売をする人は同じなようで違うベクトルである場合が多いように思います。とてもプロフェッショナルなプライドを持っておられ、商品やサービスのクオリティーも抜群に高いのだけれど、商売(ビジネス)人の心意気に欠けると、印象が逆転する場合があります。その点で近江商人の有名なフレーズである「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」というフレーズはとても理に適った表現だと思います。近江商人は大阪に出て、浪速の商人魂が全国に広がり現在では世界のビジネスシーンにもこの「三方よし」の倫理は波及しているらしい。
 さて、そこで思うことは、私は職人なのか?商人なのか?芸の人なのか?できれば全てに精通したいなぁ~と欲張りに思うわけです。