Patience

 Patience〈忍耐・根気・我慢・辛抱強さ/名詞〉。全英オープンの前に今田さんがインタビューでこの言葉を口にされてから、どうもこの「Patience」という言葉が気なっています。今田さんはタフなコンディションのリンクスのコースを指して「Patience」と表現しておられたのでしょうが、これは、目線を変えれば「自信があるぞ」という意味なんでしょう。結果、期待したのですが、今田さんは初戦ということもあり予選を通過されなかったのですが、上位のトッププロが定石どおり無難にパーをセーブしているところを果敢に攻めておられような印象を受けました。まぁ、無難にパーをセーブすると言っても世界のトップレベルの経験と技術があるから「セーブ」できるでしょうけれど。今田さんもアメリカ本土で1勝して意気揚々と乗り込んでこられたので、スコアはどうであれ、4日間のプレイを応援したかった。
 さて、そこで、「Patience」という言葉が何故気になるのかという背景を自分なりに整理してみようと思ったのですが、広告やWEBサイトやメディアへの情報発信と市場のニーズに対してどういうプランを構築するかという作業は対極すると能動的です。いかにリスクを押さえリターンを得るかというアクションがありきの前提です。その手法はこの世界に20年以上関わらせていただき、様々な時代の潮流があったと思います。新しい表現、新しい手法、新しい価値観をと次から次へと動き取り込むことで淀まないように常に進行形で活性化するということが当然の定石としてありました。そして、その感覚に疑う余地などなかったように思います。しかし、いろいろな意味で、ほんとにいろいろな意味で、この「Patience」という言葉が気になったということは、もしかして、これからの時代は「動く意味」よりも「動かない意味」の方が大切になりそうな気がするのです。山に篭り自給自足の暮らし、無人島でロバートのような3日間、何もこれらが「動かない意味」だとは思いませんが、「動かない」ことにも多くの理由があるように思います。それらの詳細はまだ分析できていませんが、一旦、歩を止めいつもより余裕を持ってひとつのことをじっくり構想するということで、世の中のスピードと意図的に時間差を作ることで、見えてくるモノがあるように思うのです。