「完璧主義」という幻想。

 このタイプの人とお話をすると面白い点が3つあります。ひとつはお話しているどこの段階で「自分は完璧主義なのかなぁ~」もしくは「自分はどちらかというと完璧主義なので~」という言葉がどの文脈に入ってくるのだろうかとお話の本文を聞きながら、別の頭でそんなことをどこか期待していると面白い。長い話でこのフレーズが数回出てきた時にそれぞれに微妙に語感やニュアンスが異なる場合があるが、それも面白い。元来、自分自身はツッコミ系だと思っている(思い込みかもしれませんが)ので、思い切って次のフレーズでは微妙にツッコミ入れようかなと思うが、得てしてその人ご本人はボケているわけではないので、さらに、完璧主義と自らを称する人は他人からのツッコミをうまく受け入れることが苦手な人が多いのでなかなか実現していない。でも、いつかやりたいと思っていろいろなツッコミパターンを考えている。以前、「QRコード」のことを「CRコード」と言っていた人がいて、何回もそれを連呼されるので、4回目ぐらいに「それはQRコードですか?」とたずねたら、「そういうのもあるわね」とスルーされた。心の中で「パチンコかい!」とツッコンでいた。
 二つ目は物理定数がよく出てくる。私自身の微弱な知識レベルではそりゃ知らない物理定数が山のようにあるから、正確無比なツッコミを入れるために日々勉強しているわけですが、「チームマイナス6%」のお話をされていたある人がこれもまた、地球環境主義者で「マイナス6%」の意味を啓蒙されてくる。これは目安ですし、これを提唱するこの国や世界情勢の背景は複雑で賛否両論だから、あまり、「マイナス6%」に絶大な信頼を置きそこから持論を展開することはちょっとナンセンスだなぁ~と思いながら、その方の地球環境とビジネスの取り組みに対するビジョンを聞いていた。とてもとてもその人の前で「チームプラス6%」があることを切り出すことはできなかったし、6%という物理定数についてどこまで信憑性があるのかという議論には発展しなかったので、お話の上での道草は避けた。そもそも物理定数に依存すると広い視点と深い考察ができなくなるので、どこかあさっての頭で聞く癖がついてしまい、はなからどんな物理定数でも疑いから入ってしまう。しかし、完璧主義の方はその牙城は揺るがない。それはそれで立派な理論スタイルである。しかし、どこか面白い。
 三つ目は100%(物理定数!?)なパターンなのですが、そういう方はあまり人の話が頭に入ってこないパターンが多い。お話を始めて冒頭で投げた石をお話の途中で確認し、最後にその石はどこの引き出しに納まったのかなと確認するためにそのことに触れたりすると、その石をそいう方は自分の引き出しには絶対入れない。入れないばかりか、どう入れていいのかが分からず、ずっと、手の中に持っておられる場合が多い。最後に、「すいませんでした。じゃぁ、一旦その石は返してください。」ということになる場合がとても多い。なんか、最後には恐縮してしまって、向こうも「この石は私の歯では噛み砕けませんでした・・・」みたいな表情をされるので、なんでもなんでもツッコめばいいということではないのだなぁ~と反省していまう。
 で、完璧主義の方が私のような楽天家とお話する時は「バカとハサミ」について完璧にリサーチしておいてほしいと思う。しかし、楽天家は完璧主義の方のことをツッコミがいのある人としてしか捉えていない傾向にあるのでご注意ください。