仙術。

 自然のエネルギーを身体の中、魂の中に取り込んで、己の気力や体力や技と融合させてさらなる力を手にする術とは今回の最新刊(NARUTO)で書かれているのです。どうしても、他の数多の漫画・コミックには同じようなことをソースに展開されていても、気持ちが入れないのに、「ナルト」と「ワンピース」だけはもう子どもの頃のように心が盛り上がるし、ちょっと信じられないぐらいのテンションで物語に入っていってしまいます。いい歳のおっさんがちょっとこれは実は「痛い」のかな・・・と抑えようとするのですが、難しい。とかくファンというものは視野がそのことに対して狭くなっているから、他の価値観や世界観が受け入れられず、自分がこう考えた感じた世界だけで道理を進めようとしてしまう。それが、自分の場合はどうやら「ナルト」と「ワンピース」のようなのです。過去に気持ちを入れて呼んだ物語とはあきらかに何かが違うと思ってしまう感じてしまいます。やはりそこに流れいる「友情」や「愛情」や「想う気持ち」の表現と漫画の中の非現実性が時に外部からの刺激へのフィルターになり、時に促進剤となり、読みたいと感じているベクトルに合わせていってくれるような物語なのかなと感じています。
 で、自然のエネルギーを身体に取り入れるという、ふと冷静に考えればナンセンスなことも、過去に続いてきた物語の背景があるから気持ちが入らざるを得ない、というか、素直に喜んで受け入れている。これが、自分自身の価値観とちょっとでもズレがあれば結果否定してしまうから、俯瞰で見ればかなり自分の中の構造とこの物語の世界観がマッチしていると感じています。
 もしかすると、この物語自体が「仙術」なのかなとも感じてしまいます。