絵のチカラ、音楽のチカラ。

 昨晩、久々にテレビ番組を見ていて涙が出てきた。それは、島田紳助さんの番組である。有名人から絵画を募りそれをオークションしてカンボジアに学校を建てようという企画番組である。この取組みは海外でも頻繁に行われている。そして、その趣旨に賛同する方は多い。それぞれに反響が予想以上に大きく今後もこの展開は世界のいたるところで大きな波なるだろう。
 ところで、この番組を日本の子どもたちはどういう気持ちで見ていたのだろう?この番組を日本の政治家達はどういう気持ちで見ていただろう?著名人の絵が幾らで落札されたかは関係ない。この世にただひとつの絵画作品がその場に参画された方の熱意で代価が支払われその方の手元に渡る。その代価がカンボジアの学校なのである。多少の演出はあるだろうし、これを企画した運営側に必要経費が流れることは当然の流れとしても、これだけの方がこれだけの熱意で何かアクションをおこされたということをテレビを通じて知れたことに感動した。心が確実に動かされた。
 環境問題も教育問題も経済問題に対するアクションもこれぐらい明確にしてほしい。考える前に行動できる人のエネルギーを知り、メディアをこれだけ活用された番組はそう存在しない。これでこそマスメディアである。これに賛同された著名人やアーティストの皆様は本当に素晴らしいと思います。こんな企画が成立する根底には絵や音楽の存在価値が必須条件である。なぜ、一枚の絵にそれほどの価値を注ぎ込めるのか、音楽が何故、こうも心を動かすのか。たぶん、理解できない方は多いだろうし、理屈や理論でそれを誇示しようとあがく方も多いはず。それが誰でそんな方たちが自分の無力さを否定するために権力に縋るのだろう。この仕組みは人間の文化の仕組みとしてこの世から消えないことは仕方ないとしても、何か感じたならひとりの人間として考える前に動いてほしいものです。とは言えひとりひとりにできることには限界があり、できないこととできることがあります。できないからしないのか、しないからできないのか。その都度その場所で真剣に自分の「できること」を確認して、なぜ、できなかを考える。絵やデザインに関わる人間として、「一枚の絵のチカラ」をこれほど魅力的にメディアで感じられたことに、この企画に賛同される心がテレビを通じて見る聞く知ることができて涙が出ました。死ぬまで絵にどこまでも関わっていきたいと思いました。漢字が読めなくてもいいですから、あなたはあなたの立場であなにできることを一生懸命やってくださいね。