映画「WALL・E」の伝え方。

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 最近はあまり映画館に行くことがなくなりDVDでしか映画を観なくなりました。そんな中でも映画館で観たいと思う作品はアニメーションが多くなりました。その理由は定かではありませんが、スタジオジブリやピクサーの映画を映画館で観たいという気持ちになるのですが、どれだけ大作であろうが、好きな俳優や女優が出演していようが、実写はDVDでいいかな・・・、でも、アニメーションだけは映画館で観ておきたいという気持ち。と言うよりも、手軽にDVDで観るという行為よりも、好きなアニメーション映画は映画館というシチュエイションで鑑賞するという見方をしたいというこだわりなのかもしれません。とは言え、ジブリとピクサー以外の映画は観ない。全く興味がない。DVDでもチェックはなし。ということは、自分の中でジブリの宮崎さんの作品とピクサーの映画作品だけが特別の存在のようです。その新作「ポニョ」と「WALL・E」は必見でした。
 で、夏に観た「ポニョ」は2年越しの待望の待望だったので、最初に宮崎さんの「ポニョの制作日記」的なテレビ番組を2年前に観てからずっと期待していた以上の映画だったわけで、改めて改めて「期待を裏切らない」宮崎アニメの真髄の1本でした。
 そして、「WALL・E」である。確か「ニモ」のDVDか何かの映画を観た時の予告で次のピクサーの映画は~みたいな告知で「WALL・E」を知った。そのインパクトはこれまで観てきた映画のどれとも違い、期待感が甚大ではなかった。ちょっと「レイミー~」が残念だっただけに、大きく膨れるだけ膨れた期待感が逆に心配だったほどで、映画「WALL・E」が始まるまでできるだけその期待感を抑えつつ開演。しかし、その心配も開始数秒で狼狽となる。そこから終わりまでこの2年ほど「WALL・E」に対して描いていたイメージが実際のスクリーンで見れたという実感とそれ以上の映像を見せられてしまったという感覚でもうひとりの子ども目線で登場するキャラクターや場面や物語にスッポリと入り込んでしまった。映画のことをここで細かく記述するようなナンセンスなことはしたくないので、一切にそのディテールは記述しませんが、個人的な感想として、SF映画としてなら、「2001年宇宙の旅」を超えましたし、アニメーション映画としてなら、私の最高峰である「となりのトトロ」を超えました。そして、CG関連ではいろいろ名作がありますし、物語やメッセージ性なら数多の映画が存在しますが、それらの中のいずれと比較しても夢がありメッセージがあり心があり、間違いなくそれらの名作のひとつとして心に刻まれた作品でした。あまり内容には触れたくないのですが、映画が始まってしばらくはセリフ(会話)なしですから・・・。もうそれだけで「ああ・・・、やられた・・・。」ということになりますね。さぁさぁ、DVDはいつだろう?
 つまり、映画作品とは予算総額でも登場する人物でも物語の特異性でも脚本でもなく、監督が何をどのように伝えたいかの「伝え方」こそがその本質だと改めて痛感させられたという作品でした。