「強み」とは?

 「自分の「強み」を生かすことは厳しい競争社会を生き抜くうえで欠かせない。しかし「あなたの強みは何か」と問われると、即答できる人は少ないようだ。」と昨日の新聞の記事。なんでもかんでも自分に問いかける時代、それが何の競争社会かについては深く追求せずに、とにかく何がなんでも競争社会って言っておけば、そこそこ、なんとなく社会だろう・・・みたいな記者の緩さが否めないが、このことを突き詰めて仮にこの記事を書いた記者と編集者と話をしたところで、多分、ポカン状態でしょうね。それが義務教育の優等生の視点ですから。あの時から教育が変わり社会が変わり経済が変わって、その状態を「競争社会」と教えられたらそりゃ「カゴの中のねずみ」は車輪の中でグルグル回るでしょうね。それがベースにあるから、この場合の「強み」もさて何を指していることだか・・・。そして、その「強み」を見つけて仕事に生かすって、そんなに「仕事」って存在は都合良くないぞ。逆説で言えば「強み」があるから仕事ができるのか?そうではないだろう。「強み」を他の言葉に置き換えるとすると「アドバンテージ」になるのだろうか?それとも「ポテンシャル」になるのだろうか?それとも、デバイスか?ウエポンか?バックグランドか?横文字しか置き換える言葉に思い浮かばないのは日本語の「弱み」!?
 で、どれぐらいの「強み」だったらいいのですか?という基準のお話にもなるし、10名の組織だったとしてその「強み」は1番がいいのか、5番がいいのか?ということも気になる。この記事の緩さはその側面をきっかけに次から次へ思い浮かび、最後に「自分の強みを生かし、弱みも強みに変えられれば、仕事の成果を上げられるはずだ。」と締めくくっているが、これもついてはもう論外。そいういう意味で新聞のニュース以外の記事は面白い。新聞が基準値だと思って編集されているから、その基準の設定がなんとも緩い文章は喜劇のシナリオに近いほど文脈が崩れている。
 さて、このような新聞記事にツッコミを入れている私自身のこの視点は「強み」なのだろうか?「弱み」なのだろうか?だから、「強み」って何だろうと疑問が疑問を生む新聞記事でした。