アベンジャー最高!

 昨夜、フォーサイスの小説「アベンジャー上・下」がFIN。なんとも素敵な余韻を残して物語は完結しました。う~ん、さすがのさすがです。痛快というか緻密というか事実は小説よりなんとかと申しますが、このレベルの小説は事実よりなんとかです。また、機会があれば読んでみてください。
 で、あとがきにあったコメントにつて。昔の物語は完全なる悪が登場して完全なる正義がいかに~みたいな物語が、最近の映画や小説ではそうではないらしい。確かに、その部分はよく理解できますね。例えば、映画の中で何かにたくさんの人が殺されるのですが、何が殺しているのかを描かない。また、情報戦で首謀者はいつも声だけで、物語の中ではずれを引くのはその下の下っ端みたいな構成が目につきます。個人的な恨みを解決することが本当の正義ではなく、正義も悪も理解した上で、主人公がどう考えるのか・・・という問題提起が極端に多い。それほど世の中が複雑になってきたのかと思いたいが、実はそうではない、もともと、映画をより面白く魅力的にするため、物語を盛り上げるために脚色としての悪と正義が設定されてきたことに慣れているからそう思わされているだけ。もともと、人間の歴史に明確な正義と悪なんてないわけで、2時間の物語にするために、600ページの物語にするためにのフィクションが世の中の規準だと思わないこと。例えばノンフィクションでも一人のライターの目線で書かれるから規準があり、それを公的な立場に公開するためにまた、いろいろな視点を介する。だから、正確な客観など存在しない。
 で、「アベンジャー」である。これらのことを踏まえて最高でした。またまた、ラストシーンの日付が2001.9.10と来ている。いいですよぉ~「アベンジャー」。