愛犬の散歩中に。

 平日は時間がないので、愛犬の散歩は夜になる。しかし、休日は仕事をする前に必ず愛犬の散歩の時間を作っている。こんな主人だから愛犬に充分な散歩の時間を作ってあげることができなことはちょっと可哀そうだと思うが、こんな主人に出会ってしまったのだから運命とあきらめてほしいと思っている。しかし、時間がある時はお互いにへとへとになるまで歩いている。今日もほぼ自宅の近所を1時間ほど散歩した。愛犬の気の向くまま歩く。今年はじめてのつくしを発見。雪の少ない冬だったから、そろそろ、春の予兆が大地に現れていた。
 近くの中学校のグランドが近づいてきた時、元気な声がたくさん聞こえてきた。たぶん、早朝から部活をしている部員の声だろう。グランドが見えてくると、女子のソフトボール部員が10名ほど、そして、グランドの反対面には男子の野球部員が5名ほどいた。まだ、練習は開始されていない雰囲気で、自由にキャッチボールをしている。私が愛犬と彼ら野球部員の近くを通った時、彼らが、私の方に一斉に向きなおして「ちわ~!」と帽子を脱いで挨拶をしてくれた。驚きながら、こちらも、毛糸の帽子を脱いで彼らに頭を下げた。たぶん、監督から言われて誰にでも挨拶をするということが彼らの中で徹底されているから、ごくごく自然に初めて会う愛犬の散歩をしているおっさんに朝の挨拶ができるのだろう。
 朝の散歩もなかなかいい。見知らぬ方でも、同じ犬の散歩中に挨拶をしくれるとグイッと体温が上がる気がする。挨拶、散歩、笑顔。あたりまえの日常的なことがやはり一番、心に響く朝でした。