Q.テンプレート・素材集は活用しますか?

A.はい、勿論、活用します。が解答です。
ですが、「鵜呑み」はしません。よくあるケースで言うなら、何か自社のイベントや商品の販売促進をかけたいというケースで、チラシを作る場合など、文字だけでは寂しいからクリップアートや写真素材集から適当にデザインイメージにマッチしたテンプレや素材を配置・流用してチラシ完成となるケース。これはこれで流れとしては淀みがないが、実は完成しているのは「チラシのようなモノ」でしかない。本末転倒とまでは言及できないが、最初からこのような流れでチラシの完成形をイメージしてそれをゴールとしてインクの無駄遣いをするならそれでそのプロジェクトは完全に完結しているが、冒頭のケースを考慮すると「自社の商品を販売するため」や「イベント魅力的に告知し集客を目的とする」という一番チラシを作る場合に必要なソフトの部分である「商品の魅力」や「イベントの魅力」がデザインで表現されていないに等しい。「企画→検討→制作→実行→反省→」ループが存在する以上、プリントアウトして配布したら終わりでないから、ひとつの流れとして捉えるなら無駄ではないが、さほど効果的でもない。実際に完成したチラシのデザインのクオリティーが低いのが主因ではなく、そのようなテンプレートの使い方や素材の適用の仕方・手法に問題がある。全てのグラフィックデザイナーが同じようなプロセスをルーティーンしているかといえばそうでもないと思うが、まずは、「チラシを作る」の背景にどのような材料があるのかを確認してそれをチラシという変数に適用し、プログラムを記述するように、イベントを決定し、コンパイル(書き出す)必要がるのに、「らしい」モノで満足する意識と作り方こそを検討する必要がある。
 で、「デザインする。」というのは、深く考えると深くなり、シャローに打ち込むと限りなくシャローになる。時に濁った水なら、シャローにも40アップはいるが、それはあくまでも出会い頭の事故的な確率となるために、必ずしもある一定の生産性とクオリティーを求めることは難しい。やはり、テンプレも素材もそれ自体の原型が不明になるぐらい、手は入れたい。あくまでも、手を入れることがデザインではなく、どこにどのような気持ちで手を入れるかと判断することがデザインであることは意識化に置きたいものです。この判断こそが言わば「デザイン」のキモなのかもしれませんから。