すべての国民に恩恵を!?

 日経新聞より抜粋。「世界は経済危機のさなかにあるが、どんな種をまいているかが問われている。ICT(情報通信技術)は経済を回復させ、持続的な経済成長を図る上で不可欠なエンジンになると、多くの人が期待している。今は集積した知識や情報をいつでも、どこでも、誰でも効率的・効果的に消費できるユビキタスネット社会が到来しつつある。だが、情報漏えいや違法・有害情報など負の側面の懸念も残っている。総務省の「ICTビジョン懇談会」がまとめた最終報告では、すべての国民がICTを安心して利用でき、恩恵を享受できるよう、より進化したスマートユビキタスネット社会を実現するための方策について言及している。」とある。
 しかし、情報は共有するから情報なのか?異なる情報が交差するから「情報」と呼べるのではないだろうか?全てが均一にフラット化され、いつでも、どこでも、誰でも知っていることがそれほど素晴らしいのだろうか?持続的な経済成長とあるが、これまでの歴史(世界と日本)を振り返り、持続的な経済成長など不可能なことは火を見るより明らかである。何も今から10世紀経済成長をしてほしいとは誰も思っていない。せめて、自分の子どもや孫たちにとって社会が素晴らしくあれとは思うが・・・。
 つまり、それが確証もなく偶像であっても、メディアが言う「ユビキタス社会」でそれを「恩恵」と指定されれば、ほとんどのユーザーはそれを「恩恵」だと思ってしまう怖さが介在しているということ。また、情報の漏えいと有害情報はネット社会だけに限らないはずなのに、ネット空間だけそれらを排除したり管理したりすることなど不可能なことも誰でも少し考えただけで明白である。にも関わらず、なくそうなくそとしているが、それは、二酸化炭素と同じである。いろいろな世界の軸がなくなり、そういう意味ではユビキタスかもしれないが、何もデジタル機器に国民の恩恵を委ねなくとも・・・。