ウッズ、ピンチ!

 あんなタイガー・ウッズはテレビで初めて観た。話題が先行され、石川遼君と同組であることで日本のカメラマンがウッズの組に集中してプレイのさまたげになったとかならなかったとか。まぁまぁ、世界ランク1位のプレイヤーが日本のメディア関係者がちょっとぐらいハードな撮影をしたところで不動だと思うが、あの表情はかなり厳しい印象を受けた。以前にも全英オープンで斜面のブッシュから脱出できずクラブをたたきつける場面を観たが、それは瞬間風速だけだったような気がする。今回はひとつのミスショットを引き摺るような表情が気になった。たぶん、第2日目のプレイを最後まで観れなかったがカットラインはクリアできなかっただろう。ゴルフは怖い。そして、悪天候は怖い。

 で、遼君もひとつのトラブルとイギリスの風と雨と低温に崩れていくシーンが続いた。ほんとにゴルフは怖いスポーツだと思う。しかし、いつもトーナメントの上位にいる選手を観るたびに思うのですが、やはり、無理な力が入っていない自然ないい意味での脱力感が漂い、しかし、集中力は最高レベルという印象を受ける。この状態はいったいどういう状態なのだろう。ゴルフトーナメントにも出場したことがなく、ただのコンペでも上位になったことがないゴルフ一般ユーザーには到底想像がつかない。たぶん、テレビにプレイを見せられるような方の天賦の才能と凄まじい努力などの部分を簡単にスルーして自由なことを感じてしゃべっているから、そんな状態の入口にさえ辿り着けないのでしょう。だから、応援者とし観戦者として好き勝手なことが言えるのでしょう。

 と、同じくして、北海道の大雪山で10名の登山者が死亡した。旅行会社の2泊3日のツアーだったようですが、3日目の行程をスケジュール通りに進めるために、悪天候を十分に考慮せずに山に入ったことが原因でその責任の所在はどこかというお話になっている。そして、こんな事件にセットの専門家の声は夏の山は冬山よりも気持ちが緩むのと装備がライトになることでちょっとした気候の変化で生命の危機に遭遇する危険性が高いとコメントしている。旅行会社の社長も微妙なコメントを言っていましたが、専門家の方に言わせれば、どのよな状況でも山に入るということは「自己責任」の元、行動するのが通念。知識も経験も体力も十分でない人が山に入り結果遭難して命を奪われてもそれはすべて「自己責任」なのだそうです。まぁ、60歳以上の中高年にどこまで「自己責任」があったかは未知数ですが、この登山のプロの方のコメントはとても納得できるし説得力がある。決して、ツアー会社を養護しているコメントには聞こえない。夏山で雨が降り強風が続くと日中の平均気温が8~10度なので、この状況だと本人が自覚している以上に体温・体力が奪われるらしい。そして、今回の10名の死者がこの低体温が死因らしい。ご冥福を祈ります。

 そうか、雪山だけが驚異ではなく、自然の中にポツンと置かれた人間はただの雨と風で生命の危機になるほど弱いのです。う~ん、イギリスの雨と風、そこは山ではなく、リンクスだったかもしれないが、世界ランク第1位の猛者も17歳の天才プレイヤーも大自然にモテアソバレタンダ・・・。