DTPからWEBへ。

 そもそも、すべてのくくりがグラフィックデザインの上に成立していると思いますが、DTPからデザインへ入った人やWEBからデザインに入った人にしてみれば、グラフィックデザインという考え方は何か必然に迫られてDTPやWEBを仕事にするために一通り通らなければいけないルート、基礎知識、チュートリアルのように捉えている傾向があり、例えば、専門学校も大学もそちら系(アートやデザイン系)を通ってきていない方は現場でソフトウエアを覚えた地点で「私はデザインをしている。」と思っておられる。これはある意味正しいのですが、その経験値と努力だけで必ずしも応用力のある発想力のあるデザイナーもしくはクリエイターだとは僭越なのですが言いにくい現実があります。「私はデザインのことに若い頃興味があり、自分でも時間に余裕がある時はイラストを描いたりするんです。」という方は、こちらも僭越なのですが、プロのグラフィックデザイナーでもクリエイターには属さない。そのタイプの方は「デザインが好きな人」「イラストが好きな人」なのである。では、専門学校や大学を経ている人とそうでない人との決定的な差は何か?それは、知識や経験や技術やセンスではない。それは「これに賭けてきた時間へのプライドと他の誰よりもいいデザインを創ろうとするガッツ」だけが違うのである。これは何もデザインに関してだけのお話ではなく他の仕事でも同じ。

 で、だから、同じ大学を出て、同じ経験をしてるのに、プライドやガッツのない人間がクリエティブの世界を離れ、その理由が何であれ、へらへらと金儲けをしてるのを見ると空しい寂しいを通り越して殴りたくなる。つまり、共に学んだあの時間や共に話をしたあの期間は何の意味があったのだと・・・。と、まぁ、20・30代ならこんなことも考えて、実際、手が出たこともありましたが、40も半ばになるとそんな奴のことはどうでもよくなる。そんな無駄なことに時間を費やしている暇は1秒もないからである。

 話がいつもようにずれてしまいましたが、グラフィックデザインを知っている人は意外と少ない。そのルートを踏んできた方でもどちらかと言えばソフトウエアでできることがグラフィックデザインになったり、FLASHでできることがWEBデザインになっている場合が多く、特に、視覚伝達について基礎の下りでもかじっている人はどんなメディアでも自分のスタイルを追求でき、やはり、出発点が偏っていると歩けるルートも細くなる。まぁ、これも他の仕事でも同じだろう。DTPからWEBへと同じベクトルでいろいろな分野の仕事も変革を求められてるが、全てを捨て全てを一新させる必要はないと思います。逆に「取り込む気合い」だけそのタイミングを間違えなければ、それで充分に変革と言えるように思います。だから、DTPでもWEBでもメディアでも「プライドとガッツ」があればいいと思います。あくまでもあくまでも私の場合。