オンラインとオフライン。

 オンラインとはインターネット内の言わば「クラウド」的な概念でありそのままそれは雲のようにどこかに所在があるがあたかも偏在する知能のように時間のように存在している何かと何かの間を行き交う価値観。このことは仮想現実とも言える確かにあるのだけれど質感のないデジタルデバイスへのインアウトで得られる1と0である。ここにディテールがないのが何故だろうとずっと考えているが、これは逆に理由が要らないから必然なのかもしれない。一方、オフラインとはオンラインネットワークでは行き交うことが難しい、実際の目や耳や鼻で得れらるインアウトである。この質感には何が存在するのだろうかと考えるとそれは言葉にすればリアリティーと表現できるのではないでしょうか。正確にはオンとオフではないのかもしれないが、便宜上、オンラインとオフラインを人間の知覚は驚くほど区別していると思う。これが昨今のデジタルコミュニケーションの弊害としていろいろ物議を醸し出しながらも進化進歩とその隆盛は疑う余地がないほど波及浸透昇華している。これに五感がどう反応しているかについて、やはり、デザインやWEB、広告・販売促進の仕事をしている以上、また、アートの世界に魅せられている以上、突き詰めて自分なりの答を探究し続けたいと考えています。たぶん、ゴールはないだろうけれど、探究することがこの世界に関わっている最低限のリスクであり最大限のメリットではないだろうか。まだ、このことをこと細かく分析できないが、ただ、紙面の色や文字や写真を組み合わせることがデザインではないと思うし、ソフトウエアが書き出す画像やHTMLがWEBの本質ではないと思っています。このかなり抽象度の高い考えがただの「迷い」なのか、それとも「至高」なのか・・・。できれば、後者であってほしいと願っている。

 というのも、「ミラーニューロンの発見」という書籍を読んでから、ひとつひとつの自分の思考を反芻したいと考えるようになりました。それだけを考え続けても別段生産的だとも言えないリアリティーも予見できるのですが、そんな思考パターンがあり、世界のどこかでそんな思考で万象を捉えて研究対象としている人を知った以上、せめてその意味や意義を自分自身の仕事に適用してみたい、適用できないかと考えています。

 で、こんな言葉が常に頭を巡り改めてこの書籍をチョイスして良かったと思うのです。いろいろ質感のある言葉がちりばめられていたのですが、中でもこの言葉には痺れました。それは、「人の言語とはその真意を隠すための最適な手段である。」と。