映画「コンタクト」。

 『コンタクト』(Contact)は1997年のアメリカ映画。カール・セーガンによるSF小説の映画化作品。SETIプロジェクト、人類と宗教、科学、政治、地球外生命、などをテーマとする知的好奇心をくすぐる壮大な娯楽SF映画に仕上がっている。と、ウィキペディアより抜粋。カール・セーガンは好きなSF作家のひとりですから、原作も読み映画を観ています。いろいろなタイプのサイエンスフィクション映画がありますが、サイエンスの部分でこれほど追求したお話を映画にしたという意味ではこれ以上のSF映画は非常に非常に少ないと思います。娯楽という部分ではこれまた非常にたくさんの映画が存在しますが、どれもSFという体裁をとりながら、サイエンスの部分を疎かにしているような気がします。科学者ではないので、科学がなんたるかなどとても語ることなどできないですし、実際、科学の現場にいる方がどうこの映画を分析しておられるかなどについてもリサーチしているわけではないですが、海外のSF小説をそこそこよんできたというレベル内での見解ですが、この映画の完成度は非常に高いと思います。まして、J.フォスターが出ているということもその印象をグイグイと押し上げている。よくぞ、出られたと。

 で、ここからこれ以前の科学についての映画表現についても、科学の進化と並走しているだけに、いろいろな宇宙科学や思想の部分での隆盛が深く関係しているとはいえ、特に地球外生物とのコンタクトというテーマを映画として表現する場合にとても科学的なアプローチが隙なく描かれていると思います。これに比べれば、宇宙空間での数多の戦争モノや空想の域から出きれない根拠や背景の緩い純粋な娯楽映画がSFとして定着している中、やっぱ、これが最後のSF映画だったような気がします。特にタイムマシンモノや生物学的なアプローチは全て空想の空想のような。マイケル・クライトン氏が他界された現在、SF映画として第1級の作品が今後どのような切り口で仕上がっていくのか心配です。映画が娯楽として映画館への動員やDVDのセールスばかり注視し反応する市場と比例する以上、SF映画文化やSF小説がF.O.していくとしたら非常に寂しい。

 余談ですが、今、楽しみにしている、「幸せの1ページ」ですが、J.フォスターの新作ということで期待しています。この映画の舞台は地球のようですが、精神世界と現実の世界を対比させながら、心の成長を~というアプローチも美しいのですが、別のアプローチもどこか期待しています。

 ひさびさにこの秋は、「乾きの海:アーサー C.クラーク」や「星を継ぐもの:ジェイムズ・P・ホーガン 」や「夏への扉:ロバート・A・ハインライン」などをもう一度じっくりと読み返してみたいと思っております。