WEBデザインとGデザイン。

 Gデザインとはグラフィック・デザインなのですが、こちらはポスターやパンフレトや紙媒体、そして、看板やディスプレイなど視覚的な効果を得るためのデザインを指しています。東京でデザインの仕事を始めた頃が23歳だったのですが、この段階で、勿論、DTPという言葉もMACという言葉もなく、グラフィックデザインに仕事として取り組むためには、いろいろな技術を会得していろいろな道具を使いこなす必要がありました。大学でこれらのことを学ばず実践もしなかったので、最初のデザイン事務所(四谷)では0スタートだったので、見るものすべてが新鮮で、当時版下と呼ばれる印刷製版のための原版づくりをアナログなデザインツールで作っていた記憶があります。手先の器用さで言えばまず自負していたのですが、やはり、それらの道具が手に馴染み、仕上げレベルも合格点をいただくまでにはやはり、半年ぐらいはかかりました。そんなアナログツールの鍛練を経て、東京で数年してマッキントッシュに出会うわけですが、その段階でこんな作り方があるのなら、これまで一生懸命練習して仕上げレベルを上げる苦労は何だったのだろうとショックでした。これがDTPとの出会いになるわけですが、ここからキーボードとマウスを駆使したソフトウエアとの勝負(修練)が始まりました。

 で、かなり途中を割愛しますが、WEBデザインの時代になり、同じくそれを仕事として作成するためのソフトウエアと適正なプラットフォームの活用が始まったわけですが、アナログのグラフィックデザインからデザインの仕事を始めて、DTPに出会い、WEBデザインに取り組んでいる人はいったいどれぐらい国内だけでおられるのでしょう?という疑問がふと頭に浮かびました。つまり、Gデザインを経て、WEBデザインに携わるというプロセスが自分的には自然の流れなのですが、Gデザインを仕事として展開しているが、WEBデザインはどうも・・・という方もおられたりすると、さらに、WEBデザインのルート上にあるだろう(勝手な解釈かもしれませんが)FLASHや各種プログラム、そして、映像表現の部分などなどが、根本に紙メディアのデザインに関わることと、どれぐらい「デザインを創る」というフィールドの中で軸や位置の違いが生じているのだろうかと?私の中では一本の路の上なのですが・・・。

 WEBデザインを考える時にGデザインを考える頭とそれ以外のことを注意しなければいけないという頭が時にぶつかり時に融合しながら、「いい仕事」にしたいと願うばかりに、さぁ、どっちなんだい!と自問自答した時に自分の中でチョイスする判断の基準が、デジタルチックなモノとアナログチックなモノ、2次元的な展開か、3次元的な空間と時間軸みたいな展開かなどなど、双方の経験値があるばかりに迷いに迷うことがしばしば。でも、何回となく反芻していると、どちらも同じでいいジャン!という結論に達っしている今日この頃なのですが、これってさてさて「妥協」なのか?「純化」なのか?と考えてしまいます。

 クリエイターの皆様、このあたりどうですか?