三浦しをんさん、いいです。

 とてもいい。なるほど自分ではかなり多様なチャンネルを持っているつもりでも、やはり、結果、そんな感覚は小さい世界の中のさらに小さいお話。自分の世界観などと卑下するつもりもなく自分のこれまで漁ってきたいろいろなチョイスを豊富だと思うか標準だと思うかちっぽけだと思うかは自分のさじ加減ではありますが、一般的に(何が?というテンションですが・・・)少ない多いで言えば多いのでは、狭い広いで言えば広いのではと思っているが、それもさじ加減は自分次第。つまり、自分のさじ加減で書籍にはかなり触れているつもりでもやはり広い世の中確実に「上には上」状態である。どこかほどよいところで手を打てばいいのですが、好きなジャンルだけに「小説」という世界は貪欲に行きたいと思っている。

 が、で、最近、娘に教えてもらった映画「風が強く吹いている」。小出恵介が主演なものだからルーキーズの流れのスポーツテンションモノかとスルーしかけた。しかし、なんとなく気になり、書店で原作を探す。ちょっとチラミで即購入。そして、原作を10ページほど読んだのですが、これがいい。なんともいい感じの文脈ではありませんか。そこで中断して、さてさて、「三浦しをん」さんとは何ぞや?というリサーチが始まる。直木賞作家だったのか!これまでに短編やエッセイなど出しておられるのか!と、その心地よい10ページの文脈から、興味がいっきに膨れました。たぶん、この映画は素敵な映画になるだろうと思う以上に三浦しをんさんという作家を娘に教えてもらったということが、自分自身の小さい世界が心地良く壊れたフィーリングに少しの喜びとこれまであまりいわゆる文学作品以外で通して好きなった日本の作家が少なかったので新しいピクンと来る書籍に出会えた喜びでなんともいい感じなのでした。

 たぶん、駅伝というテーマと心理描写と風景描写への語彙のチョイスと文脈がフォーカスしているポイントが心地いいのでしょう。これが、Y.Y.だったら1行でアウトなのに・・・。台風も去った読書の秋、いい小説との出会いは嬉しい。