「風が強く吹いている」はいい。

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 この物語の展開はまだ見えていないのですが、間違いなくこの作者の文脈は心地いい。どう心地いいのかについてはとてもこのブログの中で全てを伝えることは難しいのですが、やはり、風景描写と心理描写が心地いいということになります。仕事で読むソフトウエアやプログラムの本や啓発・啓蒙的な本、そして、経済やビジネス書というジャンルの本にでも、目的のための描写がありこちらは知識やノウハウを得たいと考える気持ちで心を開く感じが吸収率に大きく関係する。しかし、好きな小説を読む時のモードは純粋にその書籍の中に描かれている世界を感じられるか感じられないかで心地よさが増減する。そんなに小説を読む時の心の状態・準備はシンプル・単純でもないのですが、例えばそのモノサシでこの小説を測るとするれば、この物語はかなり数値が高い。三浦しをんさんの描く世界にかなりすでに心を持って行かれていますね。たぶんこの秋はあと数冊三浦しをんさんの作品を読むでしょう。