「You can」というアプローチ。

 毎日の新聞の折り込みチラシや送られ来るDM、テレビCMでよく「ユーキャンで新しい自分を発見しましょう!」的なキャッチコピーを耳に目にする。こんな時代だから自分自身をどのように高めるかということが生き方に大きく影響してくるのだろう。しかし、改めて「ユーキャン」なのか?自分自身のポテンシャルを高めるために簿記に挑戦する。自分自身の感覚を高めるために水彩画に挑戦する。これらのプログラム・カリキュラム・チュートリアルの向こうに、それに費やした時間と費用の向こうに本当の新しい自分はいるのだろうか?蜘蛛の糸にもすがるつもりの挑戦なら、それは絶対に今ではない。ビジネスの現場で「危機感危機感」と言われスイッチが入った人の中に存在する何かに挑戦する時のアプーロチの優先順位(プライオリティー:priority)がはたしてそれでいいのか。衝動やモチベーションが自分の心の中で生まれる前に結果だけを手に入れることは、そして、用意されたいくつかのステップを踏むだけで、それらが「自分のモノ」になるとは思えない。が、世の中にはそんな「蜘蛛の糸」や「藁(ワラ)」が目の前にたくさんぶら下がっているから飛びつくのは安易であるが、それを選ぶ、その分野を判断する時に、心の中で何と何を天秤にかけているのだろうと思ってしまう。

 人は何かを判断する時に「正しいか正しくないか?」「好きか嫌いか?」「得か損か?」の3つのベクトルで判断している。日本的に言えば「誰さんがやっているから私も・・・」的な判断の指針があるのも少なからず影響するだろうから、これらの判断力はそもそもゴールを安易に手に入れてから時間のあるときに少しづつ・・・で自分のモノになるのだろうか?という疑問がどうしても靄(もや)となり目の前に漂う感覚が否めない。ゴールをビジョンを目標設定をイメージすることは大切だと思うが、それぞれの現場でそれぞれのプロでさえ日々その分野で試行錯誤やトライ&エラーを繰り返し、繰り返してきて現在のスキルを手に入れたのに・・・。

 で、ビジネスモデルとしての「ユーキャン」に対しては素晴らしい仕組みだと思ってやまないが、自分自身これに対して肯定的にはなれない。これらは単なる独り言に過ぎないのですが・・・。

 ただ、ひとつ「写経」には心が少し動いたのですが(なんでやねん!)。