「デッサン」で検索。

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 この画像はグーグルで「デッサン」というキーワードで検索して仕事のための資料をリサーチしている際にヒットした画像です。作者は不明でグーグルの画像データベースにアップロードしてあった画像データです。というのも最近仕事にしてもライフワークにしても手で描く絵のリアリティーがなんとなく気になり、ソフトで仕上げるにも下絵は手で描くようにしていることや、そのまま、イラストボードにペンや筆で描く、画材的には透明水彩でもカラーインクの場合でも、手で描く方が早くディテールがしっかりしていて思い描くイメージにダイレクトに辿り着ける感覚がありました。デジタル全盛時代に逆行しているアプローチかもしれないのですが、「手で描く」ということが表現の点で一番無駄なアプローチをしなくてすむような気がしています。結果、画材でもパソコンのソフトでも絵を描くという行為は同じなのですが、逆にパソコンで描く絵には無駄なものがなさ過ぎてしっくりこないような感覚です。

 で、この参考にダウンロードしたドローイングなんかも、ポイントは描画力の高さよりも、リアリティー。デザインの仕事で何かを伝えるための一手法としての絵(イラストレーション)でさえ、氾濫するPC用のクリップアートや3DCGの素材集では表現できないリアリティーとマテリアルが手で描く絵の存在感には含まれているように感じています。やはり、人間の手は素晴らしい。

 改めて、複製時代の一品志向にアートやデザインの価値を感じています。たかがデッサン、されどデッサンなのでしょう。デッサン力って、鉛筆や木炭だけのお話ではなく、グラフィックデザインの中にもWEBデザインの中にもしっかり連携・連動していて、いろいろなグラフィックデザインやWEBデザインの配置や構成を見ていてもその方のデッサン力が見える。インターフェイスなども時にはセオリーや方程式に逃げたい気もしますが、あえて、紙と鉛筆でサムネイルやラフスケッチから構想プランを練ることで、やはり、しっくりくるデザインになるからこれまた不思議です。

 デザインの仕事を始めた頃、デッサンのことなどデザインに無縁だとたかを括っていたが、基本はすべて同じだということですね。何ごとも。

 絵を描くということは3つの能力が必要だと大学の先生に言われた。ひとつは画材を使いこなす手の能力。二つ目は頭の中で完成した絵をイメージする能力。そして、三つめは描こうとする現実のモチーフやコンセプトや概念などを見る能力。この3つの能力がバランスが崩れているとどんなに技術的に優れていても、センスやプランが素晴らしくても「強い(存在感のある)絵」にはならいないと・・・。