M-1グランプリ「ハライチさん」残念!

 昨日のM-1グランプリは見事パンクブーブーさんが第9代目のM-1チャンプに輝かれたのですが、一お笑いファンとしての順位はこうなります。

 優勝ハライチ、準優勝パンクブーブー、3位ナイツ、4位笑い飯、5位南海キャンディーズ、6位ノンスタイル、7位東京ダイナマイツ、8位モンスターエンジン、9位ハリセンボンとなります。

 9位のハリセンボンさんはかなり緊張されていた様子が伝わり、最初の1分間はとても微妙な時間帯でした、だんだん掛け合いがかみ合ってきて従来の二人のモードになったのですが、ネタ的に4分の尺に耐えられる構成ではなかったような印象です。それぞれのパーツはハリセンボンさんらしい仕上がりだったのですが、それが、それぞれの場面で連動していなくて起承転結っていう部分ではちょっと難しい仕上がりでした。

 8位のモンスターエンジンさんはツボに入ることができなかったと思います。いろいろな意味で狙いがずれていたようなネタのチョイスだったことがとても残念。お互いのボケとツッコの技術的には素晴らしかったのですが、ネタの盛り上がり方的にも起伏が少なくて残念でした。

 7位の東京ダイナマイツさんはいつもの感じでとくに新しいネタの展開でもなかったのが逆に面白かったです。しかし、他の決勝進出者と比べるとネタのテーマや二人のスピード感の部分で点数が低かったのではないでしょうか。

 6位のノンスタイルさんはさすが昨年のチャンプで、今年は敗者復活で決勝に進出されるという、なんとも底力を感じるワンシーンでしが、点数的には第3位という高得点でしたが、ネタの内容はさすがでしっかりと展開もあるのですが、審査員の方がコメントされていたように、ノンスタイルさんの展開になった時にそれが逆にあだになり中だるみ感があったように感じました。一瞬一瞬の表現力はさすがなのですが、それらが以外と予想できるボケだったりするので昨年のようなはじけ方をされていなかったような印象でした。

 5位の南海キャンディーズさんはやはり地肩が強いというか、二人のポテンシャルが高いので、ここまで登ってこられたことは全然不思議ではないのですが、ネタ的には想定ないであることと、山ちゃんの間は最高であり、ツッコミも最高なのですが、それだで4分間という尺の中で上位のコンビの完成度はなかったような印象でした。

 4位の笑い飯さんは連続決勝エントリーということや、なんと言っても「鳥人」の設定は新しい展開で最高得点はうなずけるステージ。しかし、2本目のネタはいい意味でも悪い意味でも笑い飯さんのいつものテンションになり、面白かったし安心して見れたのですが、M-1優勝決定というステージにはちょっと物足りなかったような印象です。

 3位のナイツさんは、1組目というなんともフワフワしたプレッシャーのかかる雰囲気の中であれほどのネタを組み込んで、しかも、いつものナイツさんのモードに4分間で引きこむあたりはもう最高レベルのステージでした。ボケとツッコミのバランスももう熟練のレベルで私はナイツさんが第3位でした。

 私の第2位は、チャンピオンのパンクブーブーさんです。最終審査で全員の審査員がパンクブーブーさんだったのはおどろきましたが、それは、他の2組の完成度が最初のステージより低かったためであり、それに引き替えパンクブーブーさんの2本のネタはやはり第9代目チャンピオンにふさわしい素晴らしいネタでした。しかし、個人的には準優勝でした。

 そして、私のグランプリはなんと言っても気合いを入れてこの2時間30分を観た中で、唯一心の腹の底から笑えたネタはハライチさんでした。非常にシンプルな構成なのですが、お二人の独特の展開力は圧巻。他のお笑い番組でも変わらず素晴らしいネタを展開してこられたのを観てきたので、私は決勝進出を確認して絶対にチャンピオンになってほしかったお二人。共に23歳という若手なのにあの完成された掛け合いと引出と表現力。これは昨年のオードリーのように2010年ブレイクするのでは・・・という期待感さえ強く感じました。

 ということで、第9回目のM-1グランプリは終了したのですが、よくよく考えてみると、このアワードを設定された島田紳助さんの狙いがふと頭をよぎります。漫才ブームが終わり、お笑いブームが来たわけですが、それは自然発生したわけでもなく、ちゃんと演出する方やシナリオがあったように感じました。その中心には紳助さんや松ちゃんらがいて、その回りに非常に厚い若手陣が次のチャンスを虎視眈々と狙える仕組みづくりをされた結果が現在のお笑いブームなのだと感じてしまいました。

 それを国に置き換えた時にそれを担う方のポテンシャルと手腕が現在の日本の現状に深く関連しているような・・・。いい土にこそいい作物が育つように。しかし、パンクブーブーさんはこれからたくさんの飛ぶ鳥を落としていかれることでしょうね。おめでとうございますという感じでした。