ワンピースムービー「ストロングワールド」

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 ワンピースも早56巻となり、映画作品も今回で第10作目。このサイトで制作総指揮の原作者尾田さんが語るように1~9はそれほど記憶にない。ただいつものメンバーが登場し、ゆるい設定でドキドキワクワクらしき展開があるというレベル。どうせ映画を作るならしっかりと尾田さんのスピリッツやディテールを汲み取り取り組むべきだったように思います。ワンピースらしき物語を設定しても絶対にアラバスタのテイストや空島のテイストにはならないことをもっと心の真ん中で知るべきだったような。ファンなら期待するでしょう。ワンピースの映画なんだから。なのに、これまでの作品はルフィーと仲間が登場しているだけの尺の短い適当な物語の枠から何も越えていない。が、今回のストロングワールドの総指揮に尾田さんが加わったこと、原作からキャラ作成まで深く関わられたことを知り、とても楽しみにしています。

 物語のディテールや展開もさることながら、作画のテイストがこれまでの作品は原作からかなりぶれている。テレビの作画では比較的原作に沿っていることからとても素敵に表現されて声優の皆様も流石の流石。だけどもだけど、映画となると中途半端なタレントや女優が出てきてお茶を濁す始末。これではコミック・テレビと来ている素晴らしいワンピースの流れを活かせていないのではといつも映画を期待し観るたびにガックリでした。もう、映画が始まって1~2分でガッカリ。あとは忍耐力の勝負でした。

 映画なんだから多くのセンスやスピリッツが結集され予算も破格なはず。なのに、尾田さんの第1巻の展開の足元にも及ばない。アラバスタには少し期待したが、あれならテレビの方がいい。他は推して知るべし。もっと、ワンピースの表面的な魅力ではなくもっともっと尾田さんが構想している中心軸の部分を共有しなければ映画として120分にワンピースワールドを展開はできない。

 で、今回の「ストロングワールド」は改めてテンションを上げていきたいと思っております。過度の期待をすることなく、改めて尾田さんの世界を映画で鑑賞できるということが楽しみです。

 「やめときな、正義だ悪だとか口にするのは!!…この世のどこを探しても答はェえだろう!くだらねェ!」って、やはり、海軍よりも白ひげよりも、M.D.ティーチは深く大きい。このタイプは過去のどのマンガにもアニメにも登場していない。それに気がつくことが一番大切だと思います。私はかの手塚先生でさえ描けなった人間の心の一番奥を描くことに尾田さんは今挑戦していると思います。ストロングワールド楽しみです。勿論、コミックスの本編も楽しみです。

 尾田さん言葉少なに語る、「描きたいシーンをより良い絵として見せたいから、物語や演出を考える。」と。感動を描く作家と言われているけど、それはスパイスでしかない。」と。まさに・・・物事の真髄がこの言葉に全て含まれていると思う。こうしたいああしたいと物事の振幅ばかりに目を向けすぎて貧弱な軸では本末転倒である。強靭で柔軟で高く大きい軸だからこそ物語が変幻自在に組み立てられひとつひとつの物語が昇華するのでしょう。だからゴム人間なのでしょうね。もうこの設定は何回舌を巻けばいいのか分からないぐらいに真髄に近いキセキなのである。

◎詳しくはこちらを確認してみてください。http://www.onepiece-movie.com/home.html