大人の教養&マナー!?

 ビジネスの地力を高める「大人の教養&マナー2010」今年こそ身につけたい全19ジャンル、という日経ビジネスASSOCIE(アソシエ)という雑誌の広告の特集の記事がありました。いつもながらの新聞切り抜き情報ですが、年頭にあたり今年の目標やビジネスにおけるビジョンを設定するにあたり、何かヒントになればサインになればとチェック。大人の教養という部分で昨年、某大学の教育プロジェクトのプレゼンテーションに参加させていただいた際に、確かに新規プロジェクトに対して何かを提案する場合、備えておかなければいけないいろいろな要素が欠落していたことについてずっと反省を反芻していたのでこのような記事に反応してしまっているのかなと思っております。

 技術的な背景は誰がの部分よりも仕様とコストをしっかりと吟味すれば数値的に分析できるのですが、企画やデザイン表現については多様な価値観の中で最適値を創出しなければいけない。それが、個人的な思いつきやバックボーンが未熟な状態では絶対に伝わらない。提案の主旨は概念として共通言語化することはある程度可能ですが、コンセプトに関して言えば、伝えるためのディテールは十分に用意しなければいけない。その部分に不備がある場合は、すでに存在する既製のパッケージに劣るという反省点です。つまり、ディテールは何で組み立てるんだい!という部分。私はこう思うからこう思ってくださいが絶対に通用しないので、なぜそう思いなぜこの仕組みで遂行させるかというフレームの部分を構築したら、次の段階はそのディテールをしっかりと連動させてこそ提案として成立するということ。

 ようはその段階で身についている自分自身の能力の中に足りないモノがあったということ。これはハード面では補えない部分ですから、確実に身につけている必要がある。そのためにもビジネスにおける教養やマナー的な部分は必要なのでしょう。が、個人や会社でどの教養やマナーを会得すればいいのかの基準は氾濫しているわけで、業種毎に必要不必要があり、時間も無限ではなく、情報化時代とは言え限界はある。では「どこまで?」ということがキモになるのですが、やみくもに情報を集めてもその中に有益な情報がなければ意味がなく時間の浪費であり、ただただ、興味本位で情報を取得しても整理できていなければ、これまた意味がない。だから、情報化時代の氾濫する情報から自分自身にとって自社にとって有益な情報をチョイスする手法というか目力が必要になる。そして、それには確固たるモノサシがあるわけではない。この無限にも思えるループを上向きのベクトルに換えるのは至難の技。

 「もう無理無理!」「訳が分からないからや~めた!」では必ずベクトルは下降する。現状を維持するための情報収集でさえかなりエネルギーを消耗するのに、さらに少しづつでもいいから上に向けようとするとその何倍ものエネルギーが必要である。この危機感の持ち方こそが結果「教養&マナー」の実態のように感じています。

 身につけたい19のジャンルということで、「経営者」「サイエンス」「礼法」「接客」「ファッション」「東京の歴史」「米国」「絵画」「ジャズ」「シェークスピア」「ワイン」「バー」「中国」「司馬遼太郎」「ドラッカー」「宗教」「源氏物語」「茶道」「クラシック音楽」とあるが、あまり興味のないジャンルも多い。が、興味がないと判断したことにこそ何かヒントやサインが隠されていることも多い。特に「ワイン」「バー」「司馬遼太郎」などどうでもいいと思っている裏に新しい価値観を得られるヒントがあるかもしれないので、そう言ったクラスの情報にも敏感に触手を伸ばしたいと思っております。が、なかなか・・・。

 何よりも「大人」という部分が一番ひっかかるので、この雑誌に「大人」の定義はたぶん説明されていないだろうけれど、これからの時代に求められる「大人」の在り方なども実はビジネスのヒントになるのでしょうね。まぁ、考え過ぎるとハードルが遠く高く見えなくなるので、ハードルの設定位置と高さ設定も吟味しなければ・・・。