性格診断で・・・?

 よくこの類のメルマガを頂く。それは「あなたはどのタイプ?4つの動物に例えて判定!「最近のヒット商品は注目してしまう?」→YES/NO 「家族や恋人といるより、一人の方が安心する」→YES/NO…などなど、シンプルな質問に答えていくだけ。15秒で、あなたの性格タイプを判定します!【あなたのタイプを、動物に例えて判定!】 ★戦略的に『待つ』 ワニタイプ ★一人で転職は正直不安 ウサギタイプ ★自分の目でしっかり確認 ライオンタイプ ★決断の前に情報収集を フクロウタイプ・・・」的なサービスである。その手の書籍も読んだことはあるのですが、それなりに楽しい。そこには動物に例えて自分の性格が分析されていていろいな場面場面での方向性が示唆されている。がその信憑性については多々疑問の余地というか診断結果について実のところどう捉えたらいいのかいつも迷ってしまうことが多い。

 しかし、このような取り組みを企画してプログラムを新規で作成しようとするとそう簡単にデータの整合性を整えたりプログラムの機能性を吟味しようとするとなるとどのような材料を集めてどのようなデータを収集してということになるでしょうから、その大変さは想像もつかない。商品というかプログラム本体とすると素晴らしい練り込んだ取り組みであることは間違いない。これで多くの人が自分の個性や行動の指針を少しでも分析できて何か次のアクションに対する指針になるのなら、この診断プログラムはとても意義のある取り組みだと思う。

 それよりもこのプログラムの結果が相対的な部分であることをこれを受けた方がどう捉えるかという本人のポテンシャルの部分が一番重要になると思います。結果、分類されたことで相性のいいタイプと相性の悪いタイプが確かにあるとしても、同ジャンル内の人の中にも細かい個性のディテールがあるわけですから、一概に・・・の部分である。

 また、性格診断をなぜ動物に例えるのか?という素朴な疑問についてですが、逆に「戦略的に『待つ』ワニタイプ」と強引に設定できる相対性が実はこの企画のキモ。ワニが戦略的に待つタイプだということは普通に聞けばそうかもしれないが・・・となるが、それは生態系的に進化の過程で捕食活動を他の動物と比較して「待つタイプ」になるわけで、ワニに直接聞くわけにもいかず「私は戦略的です。」ということでもないので、分類的にワニは戦略的になっているシンボルなだけ。そこで自分がワニだと診断されたとして自分自身の「待つ能力」と「戦略的な能力」がどの程度活性化するばいいのかについては診断されていないはず。となるとこの診断結果をどう受け止めるのがいいのだろうか???となる。

 これは考え過ぎなのだろうか?この手の分析・分類で「星座」「血液型」「風水」などいろいろ存在するが、いつもその部分でひっかかる。信頼しないわけではないがその診断・判断をどう自分の中に消化させる術が実は存在していない。まぁ、この手のモノサシに依存すること自体がナンセンスなのではあるが、いつの世も「信じている人」ほど無敵な存在はない。となると、人が何かを信じるというプロセスにアプローチできるなら手法は何でもいいのかもしれない。と考えると、アートやデザインも同じとは言わないものの、アプローチとしては同ベクトルなのかもしれない。やはり救われたいから信じるの構図がここにも存在しているような・・・。