情報から記録へ、創造から発信へ。

 結局、あらゆるふるまいにあてはまるパターンなのではないかと思うのです。それは、「情報」→「記録」→「創造」→「発信」→という方程式です。すでにサーバに存在する膨大な情報や日頃目にする手にする耳にする情報は決してそのままでは「創造」というプロセスに移行しにくい。必ず、「記録」というプロセスを経て「創造」に繋がる。それが「発信」されてこそ生産的な効果的なスパイラルが完成する。

 例えば、昔、イラストレーションの仕事をしていた際に、有名なイラストレーターのタッチを取り入れて新たに手描きでイラストレーションを仕上げたいとアプローチしていた時。その場合、書籍や実際の作品を目で見て、もしくは書籍のノウハウの部分の文字を読んで理解しようと努力する。なるほどなるほどこの絵のポイントはここでこのような画材でこのように描けばたぶんこの仕上げ状態なるとまず頭で理解する。そしてイラストボードに向かう。が、頭で描いた仕上がりには程遠い。何故か考える。技術が足りないのか?頭で理解したことと実際とはポイントがずれているのか?そもそも見ていたイラストをこのモチーフに改造することが不可能なのか?長~い(長いだけの)経験値のモノサシで目の前の作成途中のイラストを推量する。結果、技術も足りない、ポイントもずれている、改造も不可となり、途方に暮れる。でも、仕事としてイラストは仕上げなければいけいない。この状態がとても苦しくてとても楽しい。ただ苦しいならたぶん今でもこの仕事はしていない。と、「楽しい」があったから今でも相変わらず同じことを繰り返してちょっとは昔より進歩したかな・・・などと余裕をブチカマシたりもできるのである。ここでのポイントは「楽しい」ということと、この「自分だけのモノサシ」の存在である。これが、たぶん「情報」を「自分の記録」に変換するために機能しているように思える。あとは「創造力」。クリエティブとは0から1を創りだすことではない。ただの自分のスパイラルのひとつのプロセスなのである。だから、ソフトウエアはツールとしてのみ活用すべきで「創造」の部分で依存すると「自分のモノサシ」の危険信号が点滅してしまう。そして、モチベーションとはこれらのスパイラルを維持・向上するためのエネルギーだと思います。もう少しこの洞察を膨らませたい気持ちもありますが、それはまた次の機会に・・・。