「難しい」を考える#001

 仕事でも日常生活でも「できること」を繰り返していることが多い。特に仕事となると新しいネット環境や社内のプラットフォームを新しい分野向けに整備しようとする時に必ず新しい機器や技術についてリサーチをしなければいけない。仕事の面で言えば「新しい分野」に挑戦しようと思いついた瞬間からこれまでのパターン化から一歩踏み出す必要がある。20代の頃はデザインや広告の仕事自体が自分自身にとって挑戦の連続だったから「できないこと」を「できることに」に変換するためにかなりの熱量が必要でした。しかし、仕事の効率を考えると挑戦ばかりもしていられない現実も確かにある。そこで新しい技術や感覚を仕事に適用するために挑戦する気持ちというか向上心がある程度満たされたら、どうしてもどうしてもそのルーティーンに固執してしまい、その場所で考えられる器に無理やり納めてしまおうとする気持ちが働く。これは非常にストレスになる。「これでいいのか?」と自分に問いかけて「これでええやん!」と言い返す自分が好きになれないことが多くなる。つまり、自分の器の中で「できること」だけを繰り返す。できない段階ではかなり高いモチベーションが維持されていたのに、「ああ、できるやん」レベルになると、その時の新鮮さとか高揚感が消える。全ての仕事に言えることだろうけれど、全ての仕事を経験できるはずもなく、できるわけでもないので、他の分野の「できる」と「できない」のことは分からない。

 で、新しい分野であったり、これまでのルーティーンをどうにかブラッシュアップし続けることが次へのモチベーションに繋がるだろうと思考錯誤を繰り返すわけですが、そこまでそれなりに一生懸命にベストを尽くして手に入れたことが微弱に思えてくるからと言って、そう簡単に新しいモチベーションに移行するにはそれなりに勇気がいる。というか、勇気だけの問題ではないのかもしれないですが、勇気以上の「ハラククリ」が必要だと思います。そして、それを続けてくるとそのサイクルはどんどん加速して、挑戦する。獲得する。飽きるのループが始まる。これは非常にいいことなのかもしれないが、ロスも多い。

 そんなことを考えながらデザインやWEBや映像の仕事をしているのですが、いろいろな場面で「難しい!ああ~分からない!!」に対面してしまう。では、「難しい」とは何だろうと分解していくと意外と「難しい難しい」と思っていること感じていることのハードルが少しづつ低くなる場合もある。分からない語彙や専門用語にイライラしている時、平行してそのソフトやプログラムのオペレイトを分からないなりに使っているうちに、「ああ、この本のこの部分は専門用語で書いてあるがこのことか!」とか「なんや、難解な言い方をしてくれて、要はこういうことなんかい!」という感覚になる。これらはぶちあったった「難しい」をひとつづつクリアしていく最短のアプローチのように思います。このことは、仕事の面でも日常生活の面でも意外に多いと思うので、また、ひとつひとつ例を上げて独り言でピックアップしていきたいと思います。

 というのも、最近のテレビで「ユーキャン」のCMに蒼井優ちゃんが登場しているので、どうも「資格」とか「公認」という言葉を今一度口に入れてみようかなと思い始めています。この程度の理由ですが、意外とこの程度の理由が大きな世界へ踏み出させてくれる場合が多いことも事実。