滝の音。

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 水が岩を打つ音、水面にぶつかる音、静寂の中にもかすかに聞こえる風が樹々を揺らす音。日常の空間から一定の距離を置きそんな空間にいると人に備わっている基本的な能力が起動する。それは、言葉にすると「五感が目覚める」ということなのかもしれませんが、それ以上に何か意識と無意識の間で覚醒する感覚があるかもしれません。「マイナスイオン」というキーワードは商業的にもう退化しつつあり飽和した後の澱として淀みに浮遊している。しかし、イオンの話で言えば人間の感覚の中に例えばそれが流れ込んできたとして、「癒される」という感覚が正しいのだろうか。イオン=癒しとなる構図は間違いなくどこかのメディア関連のクリエイターが連動させたこと。本当にイオンが感覚に癒しを与えるなら、癒しを得るために人はイオンを渇望しているとなる。

 で、この空間にその表現が在るかと言えば、それはない。空気清浄機やドライヤーの販売促進にマイナスイオンを連動させるのはクリエイターや開発者の自由だが、間違いなくこの写真の空間にそれらは蛇足。自分自身この写真を見て思うことは、もっともっと、心を開放できる空間に身を置く時間を作らないといけないと感じました。素敵な写真をありがとうございました。