三歩さんが小栗旬さんか・・・。

 映画「岳(ガク)」の主演とヒロインの発表があったらしい。三歩さんが小栗旬さんか・・・、と思った。そして、久美ちゃんは長澤まさみさん。これはしっくりきました。ただ、マンガで三歩さんという主人公はそうとう大きい男である。身体のサイズもしかり、心もそれこそ山ほど大きい存在として、山に訪れる人たちとの触れ合いが生死のボーダーライン上で時に過酷に時にヒューマンに展開する素晴らしい物語の連続。その中心に映画となった場合に誰がいてほしいとイメージした場合、もっと、マッチョな自然体系の俳優さんかと思っていたのが、小栗旬さんだと知り、ちょっと、いろいろなサイズ的にコンパクトな俳優さんをチョイスしたのかと最初は感じた。しかし、この画を見てみるとなんとなく、小栗旬さんはしっかりと三歩さんを演じられるのだろうという安心感を少し感じた。一映画ファンだから好きなことは言えるが、やはり原作のスピリッツをスクリーンで観たいから、画的なことやトータルで役者のとしてのポテンシャルなどを判断して監督さんは小栗旬さんに確定されたのだろう。ただ、雪山の厳しいシーンもあるそうですが、その時にどこまであの原作「岳(ガク)」のリアリティーを映像にされるのだろう?期待がかなり大きくなる。同じ系統で言えば、ホワイトアウトやミッドナイトイーグル、そして、容疑者Xの雪山シーンなども結構リアルだったが、「岳」はまた違ったテイストがある。マンガの中であれほど作者がリスペクトした死体の描写は他のマンガではあまり見たことがない。死体を描くということは、とても勇気がいる。もうその身体に生命が宿っていないことを知った上でそれを絵のモチーフにするということは、画家は死を一旦心の中に受け入れなければいけない。でなければ、死体を描くことはできないと思う。

 長澤まさみさんで言えば、やはり、「世界の~」が第一印象なので、その間、現代劇や時代劇やテレビドラマなどで観ているが役としてはまっている感じがない。つまり、第一印象が亜紀だったからである。さて、映画「岳(ガク)」の久美役もこの物語にはなくてはならい存在。それを、長澤さんのフィルターがどう捉え、スクリーンに展開されるのか、とても楽しみです。自然の中でわき目も触れず生死の境界線で頑張る女性というとても大変な役です。そう考えると、他に適役は存在しないのかもしれない。花もあるしガッツもあるしという基準で。

 で、このマンガをきっかけに山を歩いてみたい。3000m級の頂きの上に自分の足で立ってみたいという気持ちがモクモク湧きあがっている事実。最も美しいモノの一番近くには厳しい生命の危険が背中合わせであると知ることを、さて、その場に身を置いたら、やはり、怖気づくのだろうか。それもぜひ体験して確認してみたい気がしています。

 二人の素晴らしい映像を今から期待してやまない。