人間らしさに切り込む。

 その書籍は「ヒトは特別だろうか?」と問いかけている。一見安易なこのアプローチながらも実は奥がかなり・・・。そう感じた。著者マイケル・S・ガザニガを検索すると「人間のユニークさを明かす科学の最前線: マイケル・S. ガザニガ, Michael S. Gazzaniga,著者:マイケル・S・ガザニガカリフォルニア大学サンタバーバラ校の心理学教授、認知神経科学学会会長、アメリカ芸術科学アカデミー会員~。 著者のマイケル・S. ガザニガは長年、分離脳などを研究してきた認知神経科学の研究者で、この本はそのガザニガが2001年に大統領生命倫理評議会のメンバーに選ばれたことをきっかけに、様々な倫理的問題を自らの専門である脳神経学の立場から語ったもの~。」と出てくる。非常に興味深い。紙面の批評では「奇跡的に特異な生物ヒトの意味」とし、その校正は、遺伝子や細胞、脳領域、身体などの構造的差異の話題から始まり、しだいに、社会性や道徳観、宗教、芸術、心身連関、意識へと外挿してゆく。そして、最終章には、機械の体や知的ロボットなどの近未来の話題に至る。記憶障害を回復する海馬チップの話題さえ飛び出すとのこと。しかし、いたずらに妄想を走らせたり、好奇心を煽ったりはしていない。論調はあくまでも実験データに基づいた冷静なものだ。そうだ。

 著者の気合が入りすぎているせいか、あるいは翻訳のせいかはわからないが、読みやすい本とは必ずしも~、しかし、読む価値はあると。奇跡の特異点たるヒトの深厚な意味を知れば、誰でもしばし呆然とするだろう。そして、ヒトに生まれたことを心から感謝するはずだ。とこの批評は絞めている。

 そうかそうか、そこまで書くか。この批評家の意味はさて置き、しかるべき紙面にここまで記述させるにはこの批評家にのポテンシャルとその読破感は少なくともここに並べられている言葉通り前後には価値がありそうである。ガザニガを知らないからここまで新鮮なドキドキがあるのかもしれない。

 しかし、さて、この書籍は買いなのか?世の中、どうやら、いよいよ、iPadで騒がしいが、ヒトとしてまだこの著書をデジタル画面で出会う気はない。人間らしさ・・・、Uuuuh、深いテーマである。