虹の女神、改めて。

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 やっぱ買ってしまった映画「虹の女神」。邦画でDVDを買ったのは「世界の中心~」以来なのですが、これはいつでもふと観たくなる映画なのでということでDVDを手元に置いておきたかった。コレクションに入れておきたかった。

 改めて3回目の鑑賞でしたが、やはり、いいっすね。純文学の香りがするというか、市原隼人さん、上野樹里さん、蒼井優さん、そして、その脇を固める役者さんの醸し出す空気が、これまた秀逸な物語の中でしんしんとシーンを重ねていく。開始からエンディングまでの気持ちの動かせ方についても、すでに3回目ということで観る前、観終わった後の期待と余韻の間にしっかりと「映画」が存在するというリアリティー。まさに、岩井さんが仕掛けた時限爆弾が4年の時を経てここまで覚醒をしているという質量。場わたり的な売上や観客動員や興行成績やメディア感度ばかりに気持ちを奪われた、心ここにあらず的な映画が氾濫する中、この映画の存在感はGREAT。

 主演二人の表情や言葉のディテールについて言えばそれぞれ二人の作品の中でもダントツにズバヌケで「虹の女神」ですね。また、しばらくしたら違う期待でこの映画を観て、また、その時に自分自身が何を感じ何を思うのかが楽しみな作品です。決して映画を観ている時間だけを楽しませてくれる作品ではなく、この映画の存在感が常にサインを発信し続けているような、数少ない「生きている映画」のような気がします。いいなぁ~、こんな作品を残せるって。心から羨ましいと同時に何か作品を創り出すということはつまりこういうことなんだと確信させられる作品でもありますね。

 もちろん、蒼井優さんの演技や存在感の部分は語るまでもなく。