呼吸の本@加藤俊朗

 詩人の谷川俊太郎さんがもっとも信頼する呼吸の先生・加藤俊朗さんと一緒に本を作りました。具体的な呼吸法から、宇宙とつながる世界観まで、詩人が質問し、呼吸の先生が応じます。という文脈が広告紙面には添えられている。詩人と呼吸の関係についてどこまで何が展開されているのか気になります。「呼吸法=運動」という捉え方をしてきた感じが強いので、「呼吸法=精神面」「呼吸法=世界観」という切り口が詩人という独自の視点で「呼吸の先生」が思うこと考えていることを考察されるのだろう。

 呼吸法を軸にお二人の世界観がどう展開されるのか非常に興味が湧く。デジタル文化はどうも人間の五感に訴えるというアプローチをたてまえに本音の部分で左脳的ロジックで押し切ろうとしている感覚が否めない。理解させようさせようとするがそれを本能のどこかで否定・拒絶する人間がいるように思います。しかし、マスに影響されやすい協調を合理と誤認させる仕組みが氾濫しているために、理解したを感じたと捉え会得できたように感じてしまうそれ。でも、身体や頭には何も入っていないから、新しいツールが出たらそれに簡単に移行できてしまう。このタイプの人間を市場に育てておいた方が発信側としては便利なわけである。海流を力強く泳ぐ天然のハマチとある一定の区域の中で育つ養殖のハマチの違い。餌は定期的に与えられるから身体は大きくなるが本能は退化する。

 この呼吸法でこれらをしっかりと分析できるような視点が得られれば呼吸も「されど、たがか。」である。