チャンスは?ピンチとは?

 またまた、気になる書籍がありました。そのタイトルは「チャンスをつかむ人、ピンチをつかむ人」です。人生の「選択」に間違いはない。と言っておられるこの著者松田公太さん。タリーズコーヒージャパンの創業者らしい。広告面にはこうある。達成感あふれる毎日を送るための「人生のヒント」が満載!と。その一部は◎「まず、やってみる」ことで状況は一変する◎ライバルが強力だとチャンスは大きくなる◎目的がないことに悩む必要はない◎「誰かのために」と思えるか◎反対意見が出ないときほどピンチに変わる◎「軸からぶれないこと」が一番強い◎勝ちパターンを忘れよ◎他人と自分を比較するほど不幸になる◎失敗したらルールを決めよ◎悪評の人がチャンスを運んでくることが意外に多い◎難易度が高い状況には必ずチャンスが隠れている◎成功体験が失敗をまねきやすいのはなぜか◎目先の条件に流されてはいけない◎最悪な状況を乗り越えたところまでイメージすれば、恐いものはない!と列挙されている。

 つまり、チャレンジとは何かということであり、この著者にとって過去の経験がチャンスとピンチに明確に分かれている事実が一見、この列挙の中に隠れているように思わせ、そして、ユーザーがこの書籍を購入して熟読してこれはチャンスだ、これはピンチだと色分けをしたような気になりたい、という価値がこの書籍の価値の中に潜んでいる。が、もう、それらは、チャンスでもピンチでもなく、この著者の言葉の中にある、ただの遍在する過去の記憶に過ぎないということに気がつくだろう。気がつけばいいほうであり、焼き直し、コピーキャット、ステレオタイプ的にこれらを「発想・着想」だとは思わない方がいいだろう。

 結果、チャンスもピンチも個体次第。ノウハウは数多、しかし、真理はひとつ。これが鉄則だろうと思いますね。