電子コンテンツへの取り組み。

 電子ブック、電子カタログ、電子パンフレットと、携帯液晶端末の浸透は4大メディアの崩壊を警鐘している。本当か?以前、PCが市場を席巻した際、「ペーパーレス時代到来!」的な啓蒙があらゆるビジネスシーンに猫も杓子も状態だった。が、PCの浸透率と比例してプリントアウト用の用紙のニーズは多くなったという報告もある。ノートPCが普及率を上げ、携帯電話、スマートフォン、e-book、そして、携帯液晶端末となる進化論の流れの中で、今度こそどうやら間違いなく紙+活字文化は大きな分岐を迎えたというより、減退の道の上。情報革命がいよいよ本格的に・・・と捉えるのか、そもそもと捉えるのかは個人差があれど、端末の進化で退化していくニーズが存在することは現実のようです。間違いなくこれが進化であるなら、安心してこの潮流に乗っかっていけばいいだろうが、何事も鵜呑みは危険。石橋を叩いても渡らない時代、そもそも、目の前の橋を渡るべきか否かをも問われているような気がします。

 で、仮に乗っかるとして、4大メディアが崩壊したとして、紙の需要が減ったとして、このあおりを受ける市場が存在する。紙媒体のピークは1996年だったという説があり、そこから、確実に下降の一途であるらしい。そして、この電子書籍元年2010年の到来となるらしい。デザインを仕事にする人間としてこの市場の変化、メディアの変化、情報の受発信形態の変化(進化!?)はどう影響するのだろう?風がアゲているのかフォロっているのか?もしくは、ただの横風なのか?ここが一番のキモ。直販が流通の主軸となり、誰もが発信者となりうるこの現代に、多様な市場にどのような心意気で向かえばいいのか。それが見えているようで見えない雲の中。

 デジタルがアナログを飲み込み、アナログがデジタルの箱から飛び出すこの電子マジックにそれは3Dメガネでドッキリってわけにはいきませんいきません。デザインとはこの場合、どんなタネにするのか?どんなトリックにするのか?表現的にどう魅せ楽しませるのか?結果、それは、ウケるのか引かれるのか?をマネージメントしなければいけません。テーブルを直視してマジシャンの指先だけを見つめている人間ではデザインに関われないような気がするから。とはいえ、マジシャンになりたいとも思わないわけで、この部分がいろいろな意味で今後の方向性を示唆しているような気がします。

 まぁ、なんでも来い!どんな時代になっても、楽しいオモロイモノを創ってやるぜ!的なぐらいにヒラキナオリでぶつかっていく腹が必要だと思います。つまり、動いて、創って、考える人に風が吹くような。これはちょっとやり投げな暴論かな・・・。