書籍直販の構造。

 もうマスメディアの綻びは止まらない。有名作家が出版社をスルーし、著名なアーティストが大手のプロダクションを離れる。企業もこの構造の変革をニーズと捉え戦略を練っているだろう。神話や固定観念など通念は突然この世から消去されるわけではないが、その力は明らかに衰えている。だって、生命線であるコンテンツが欠如したマスの仕組みに何が残る。コンテンツが消え企画モノがしばしの緩和剤になるだるだろうし、それに反応するニーズは存在するわけだから。これまで蓄えた膨大な歴史上のアーカイブを小出しにしていれば悪い意味で「繋ぐ」ことはできるだろう。が、継続・継承とは呼べないだろう。もう、テレビで「仰天映像」や「古き良き懐かしのスターの秘蔵映像」を観ても心が動かない。国内ロケが限界点に達して、数字を持っている映像は全て海外の映像。中には放送できない映像もあっただろうが、まだ、それは大切に「繋ぎ」として温存させているのか、一定のルールがあるように思える。ギリギリの映像を繋ぎ繋ぎ数字を得ているようなテレビの業界。ニュースもバラエティー目線の編集が目立つし、MCが主観を出し過ぎ。編成がこれでOKなら、テレビの業界も底が見えてきたような。

 で、書籍の直販という構造が加速した結果、どんな世界になるのか?5年後、例えば学校の教科書が電子液晶端末になったら・・・。新聞や雑誌が全てアプリで閲覧できたら・・・。カルテや記録用紙が全て包括されたら・・・。人の情報が全て水のように雲(クラウド)の中に吸い上げられて、気圧の変化と共に地上に降り注ぐ。場所を選ばず、時に大地を潤し、時にハリケーンのように猛威を振るう情報。森林の伐採がなくなり、植樹の取り組みが世界を席巻し大地は緑に溢れ、端末を持った人が公園で情報の受発信に時間を活用するのだろうか・・・。

 電子ブックだから、配送業者も必要なくなり、有機エネルギー源も枯渇の危機を回避する。つまり、油田が世界情勢をコントロールできなくなる。太陽電池が増殖すればドバイも大変だろう。そんな近未来の物語を電子ブックで読むリアリティーの中で人の心はどうこれらを受け止めるのだろう。この電子ブック元年、あらゆる可能性ののびしろが想定圏外にあるように思います。

 ネットで書籍コンテンツを直販から購入できるとうことの副産物とは???