元気な企業が多い国、日本へ。

 日経新聞の全15段をこの切り口で押し切ろうとする強引なスポンサーだこと。読めば、日本経済新聞者が読者や企業のみなさんと、ともにつくっていく紙面だとのこと。なんともフワフワしていること。

 今の日本には「つなぎ役」がいない。人材、技術、資金などをどう結びつけるか。「つなぎ役」こそがイノベーションを生む。と。この仮説はいかなものか。例えばアイディアこそがイノベーションであると「10年定年制」というアイディアのお話。「誰しも新しいことに挑戦するときは元気が出る。一方、長年同じことをしているとマンネリ化し、新しいことに対する抵抗感が生まれ、期せずして抵抗勢力になりやすい。そこで10年定年制を提案したい。多くの仕事は10年経てば一人前。会社員は最長10年でいったん退職し、その後転職するか残るかを決める。企業は10年で退職金を払い、必要な人材なら再契約する。企業は多額の退職給付金を積み立てる必要がない代わりに現役世代の給与を引上げる。給与が増えれば消費も増える。長くいることに価値を認めるのではなく、新しい挑戦に価値を見い出すことで社会は活性化するだろう。」というアイディア。たしか、政治家はもっとサイクルが短いはず。なのにあのテイであり、抵抗勢力どころの騒ぎではない。つまり、10年定年制を導入しようが、人間の本質は変わらない。新しいことへの挑戦を心地よい、そして、元気がでると実感を得ている人間はすでに自分のスタイルを持っている。仮に社会にでる前の段階の学生にこの概念はどう映るだろう。いやいや、学生イコール挑戦力に欠けているとは到底考えにくい。すでにビジョンを持っている人間は学生の頃から勉強を挑戦と捉えているはず。社会に出ました。新しい職場が挑戦ですってことで、はい、いらっしゃい、みたいな会社に本当に挑戦をしようとしている学生達が目を向けるだろうか?はななだ疑問である。

 つまり、もう、10年とかなになに制度です皆さん、どうでしょう?みたいな時代では明らかにないってこと。いや、そもそも、挑戦者は時代の動向や情勢に影響されずにスキルやナレッジを会得しようと歯を喰いしばっている。喰いしばっていない人と何もいろいろなことをシェアしたいなどとは考えていないはず。

 元気な企業が多い国、日本へ。とこれは具体的に誰に対するメッセージ?何を指して元気なのか?何を指して多いのか?この紙面を構築したデレクターはたくさんの迷いの末にこの表現にたどりついたはず。その苦悩がもう少しこの紙面に出てくれば、逆にこの紙面の展開の質量ももっと上がっただろうに。挑戦していない人が作った挑戦しませんか?みたいなメッセージには心は反応しませんね。わき目もふらず目的を注視できてこそ挑戦である。このメッセージは体裁を整え過ぎでしょう?もっと荒削りでいいと思うのですが。

 この紙面、たぶん、1本のコストが動いているはず。ある意味これはこれで挑戦かも・・・。