この靴で。

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 この靴で富士山の登山ルートを登って降りてきた。このリアリティーは何に例えよう・・・。例えるモノが思い浮かばない。ほこりまみれの2本のステッキ。全てのルート上のワンシーンワンシーンがステッキを握ると思い出される。そして、その時、頭で考えていたことが条件反射のように鮮明にフラッシュバックされる。これが山を登るというリアリティーなのかと・・・。生涯でこれほど苦しくも楽しい時間はあっただろうか???富士の山は不二の山。ここにしかないリアリティーはそこを歩いた者の心にしか刻み込まれないのだと思うと、なんだか朝のドキドキが蘇り、もう一度、それを体感したいと思う気持ちになる。登り6.5時間、山頂1時間、下山3.3時間。それらの風景は忘れられない。そして、もう一度、そこに行きたくなる不思議な気持ち。

 ゆっくりとそれを確認するために、カメラに収めた2GBの写真の中からいろいろこのブログで紹介していこうと思っています。初めての「山登り」。それが終わったあと、「もう二度とこんな体験はご免だぁ!」となってしまうのか、「もう一度」となることができるのか、それがとても興味がありましたが、どうやら、後者のようです。自然の中で苦行のような約10時間だったが、自分自身とガチで向き合えたような気がします。「何故、富士山に登るのか?」の問いに対する答が「そこに富士山があるから。」といういたってシンプルな理由こそが人間の本能をどこまでも刺激するのだという感覚。これは間違いなく始まりな感じです。