ヘルニア物語。

 別に「ナルニア国物語」とは関係ない。ほんとにこれで苦しんだ40~42歳だった。毎日仕事先に行くにも杖をついていた数年間。今思うと凄まじい日々だった。痛み止めの薬を飲んでも胃が荒れ、注射を打っても手足が痺れ、常にどこか微熱があるような感じ。仕事が終わって気を抜けばもう100%ダウン。気持ちを振るい起して風呂に行き、ゆったり熱い湯につかる。そして、痺れている手足をマッサージ。もうこれでほぼ一日分の体力は完全になくなる。そのまま、這うようにふとんへ。でも、仰向けには寝ころべない。だから、右か左を向いてバタン。でも、寝返りで上を向いたり下を向いたりすると痛みで目が覚める。寝起きが一番辛い。もう、両手でゴイっと支えなければ身体さえ起こせない状態。ゴルフもダメ、釣りもダメ、いつもやっていたランニングもダメ。ダメダメダメのドクターストップ状態。PCの前で仕事中も1時間ずっと同じ姿勢は辛い。だから、一旦、立ち上がり腰をゆっくりと伸ばしながら、両手両足のこりをほぐす日々。

 整体も薬も注射も治療にはならない。「では、何をすればいいのですか?」と主治医に懇願すると、「適度な運動と血行を良くすることです。」ということ。ええっ!それだけ!?これは医学的な治療方法ではないじゃん!でも、これしか先生からのアドバイスはなし。ガ~ン!から約3年間。ならば、先生の言われたとおりに、毎日毎日、適度な運動を続けた。もう、維持になって毎日毎日、腰や首に負担のかからない運動を続けた。しかし、雨の降る前は一日中、頭痛が引かない。ちょっと、重いモノを持ったり、学校のPTAで2~3時間草むしりをするとその後3~5日は腰痛が激化して杖生活。これの繰り返し。

 でも、諦めずそんな日々を過ごした結果、2009年の冬頃から30代の頃の感覚に戻ってくれた。まぁ、この状態も決して100%ではなく、常にガラスの腰と首のことは頭から消えることはない。無理な運動もダメ、疲れをためるのもダメ。結果、午後10時には寝て、朝6時に起きて、ゆったり仕事を始めて無理をせず夜遅くなったとしても無理はしない。そして、ちょっと状態がよくなりかけた頃(2年前)、「富士山に登りたい。」と思った。杖をつきながら生活している人間がとても「富士山登山」など夢の夢。だけど、何か目標がないと気持ちがモヤモヤ過ぎた。結果、今年の夏、富士山の山頂に立つことができた。感慨もひとしおで、達成感に山頂で浸っていた。で、これを続けようと思った。そして、ゴルフも普通にできるようになり、一時はありえない生涯最悪の120打以上を叩いた時もあったのに、最近95が出た。嬉しいというよりも奇跡である。ドクターストップをかけられながらゴルフをして120打を叩き、スコアでも気持ちでもズタボロだったのが、今では、もしやの・・・90切りが見えている。これも、日々のライフスタイルの改善の賜物物語。

 よく、医療器具や魅力的な成分を身体に流し込み・打ち込み・刷り込み健康マニアを自負する人がいるが、そんなことしなくとも人間は健康を維持できることを自分の身体で体験・体感・会得できたこの数年間の意味・意義は大きい。できることなら、50~60~70歳になっても、富士山に登りたいし、ゴルフをやっていたいので、この心意気を持続していきたいと思う、初秋の朝のひとときでした。

 健康はホントに大切です。