七曲がりの滝。

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 あるクライマーから到着した関西エリアの「七曲がりの滝」のショットです。この迫力はたぶん写真では伝わってこないのだろうとしても絶景であることは感じることができる。たぶん実際この場所に立てば、恐らくこの迫力の度合いは30~100倍ぐらいでしょうね。つまり、どれだけパソコンモニター・タッチパッドの液晶モニター・スマートフォンのモニターの鮮明度が上がり、どんな技術で3Dを駆使しようが、その臨場感やリアリティーはたかが知れているということ。写真や映像の限界点がそのあたりなのでしょう。デジタルパルスを五感が感じるリアルの度合い・モノサシがあるとしたら、そのあたりが正確に計測できるだろうに。が、それもまた計測できないからいいのかもしれない。

 この「七曲がりの滝」はそこそこの冬山登山モードで山中を闊歩した者だけが到達するリアリティー。その場にヘリでストンと降ろされて「はい、これが絶景です。」ってのも一番大切な部分が欠落している。つまり、ここに至ると決めた瞬間の想いから、その場所を思い描くイメージとそのプロセス(行程)を経て、身体が動き頭が活性化されそしてその場に立ち肉眼で見るからこそそれが「絶景」なのである。生物学にか医学的にかは知らないが、そこにガチなリアルがある。端末の中で適当な代価を得てもそれに人間の心が呼応するとは思えない。頭で考えるほど頭は薄くない軽くない小さくない。それが、デジタルコンテンツの性ならばそのことを十二分に理解した上でクリエティブに取り組まないと尻の切れたトンボが乱舞することなる。

 極寒の空気の中、滝の水が凍り、その氷がきしむ音、聞こえてきそうなワンショットです。