三浦しをん「私が語りはじめた彼は」。

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 うん、三浦しをんさん5冊目の感想は、「間違いない。」である。どう間違いないか、間違いなく小説である。小説家に期待することはひとつ、世界観も含めた分脈も含めたセンスと技術と人間性で酔わせてほしいということ。何万部売れていようがそれは関係なく、山積みにしてある小説にまぁ~間違いが多いこと。にしても「三浦しをん」さんは圧巻である。ゴシップありきの小説や何かのオマージュありきの小説は分かる。フレームをどこかから借りてきて(借りることは決して悪くないし、法典をひも解きたいわけではないので・・・)、そこに著者の経験値やリサーチ能力をベースに独自の組み立て方がされている。と同時に一文字一文字にワンフレーズワンフレーズ毎に粋な視点が散りばめられてる感じ。言わば珠玉なことの例えに相当するのですが、いい。私が読み始めたしおんさんの5冊目。ひさびさ(10年ぶり)に読み終えた直後だが、もう一回読もうと思っています。たぶん、恐らく新しい発見があるはずだろうし、心が動いたフレーズフレーズにまた反応できるかもしれないと思うと、連続2回目の期待値が膨らむ。ほんとにこんな小説は稀である。

 芥川賞も直木賞も発表されたのでチェックしに書店に行かねばならないが、まずは、これをもう一回。