4D VISIONという概念。

 人間は日々重力と戦っている。作用と反作用が常に筋肉や骨に加重をかけている。立つという基本的な状態でさえ、微妙なバランスを自立神経と三半規管で調整しながら3Dをコントロールしていると言える。この状態からさらにもうひとつの力点を設定することでより重力や自重に対して安定度が確立するという考えの概念が4D VISIONである。3点の安定度はあらゆるスポーツ力学や工業製品などで実証されていることであり、この力点をさらに同フレームで追加した4点ピラミッドであれば、必然的にその安定度はゆるぎないものになる。この理論は素晴らしい。よって、まゆつばなピラミッドなんとか~にはあまり俗っぽいから反応はできないが、三角形を4面組み合わせたこのピラミッド形状による安定構造を人間の足に組み込む商品ならば、頭も心も安定するだろう。身体が安定するのだから必然である。

 一方、ロッククライミング・ボルダリングの世界はこの自重に対して、四肢で支えるから4点となる。Gに対して身体のポジションと4点の壁との接地面をセンスよくバランスよく確保して登るというこの単純なアクションでさえ、3点の安定は欠かせない。Gに対して右手と右足でポイントに乗っている状態でさえ、自重とGのバランスをこの2点で決めていることになる。この2次元的な思考パターンに、壁は常に3Dである。傾斜があったり、ポイントでは、4点で上を向いてポイントにしがみ付く貼り付き状態の体制もありで、こうなると身体の筋力や柔軟性や両手の握力、そして、こられの筋持久力が壁に岩にホールドするための能力となり、垂直な壁をただポイントを決めて登るアクションから数倍に負荷が増加する。

 しかし、このトライワークでもしっかり4つの視点の概念を抑えていれば、身体がGに足してい平行であれ、直角であれ、どこに力を集中すればいいかが必然的に体感できるはず。うんうん、人間はGと戦い、Gと戯れているんですね。血流が地球の磁場にどのような影響を受け、1気圧が大気の混流で変化することが、体内気圧とのバランスで心臓に血管にどう影響を及ぼすか・・・、う~ん、生物のバランスはまさに神秘である。それが健康を意識する究極のホームワークのような気がします。