海の中で起こっていること。

 あるSF小説を読んでいる。この度の震災前から読み始めている小説である。それは、深海のお話。上・中・下それぞれに600ページあるので全部で1,800ページの大作である。それを読み進める段階でちょうど上の後半で東日本の大震災と津波が発生した。そして、それにまるでシンクロするように、物語の舞台である北欧・ヨーロッパの大陸棚で地球規模のある大災害が発生し、イギリス、北欧、大西洋岸諸国が津波に飲まれた。東北の映像と小説のそれが微妙に連動してまるで小説の映画化を見ているような気分だった。誠に不謹慎ではあるが、小説で起きていることがもし太平洋のプレートで・・・となどと妄想を膨らませてしまった。その上、原子力発電所の事故も同じようにこの小説で描かれている。それが、リアルタイムの事故ではなく、世界中の原子力に関するあらゆるレポートが事細かに紹介されているというテイ。勿論、フィクションだから、そこに信憑性は???となると全くの背景のないことなのかそれとも・・・?というバランスである。過去のチェルノブイリやスリーマイルは事故としては人類史上の大事故であることには間違いなのですが、それ以外に、原子力発電所の廃棄物や原子力潜水艦などプロトニウムに関する廃棄物の処理が実は・・・というお話。

 人は水中で生きていないので、空気中の放射能ばかりに注視するが、実はそれよりも、地球の生態系で言うと、水中の放射能の存在ほど恐ろしいことはないという流れ。詳細はまだ小説を読んでいない人に失礼なのでここまでとしますが、空気も繋がっているが海はもっと密接に生物に影響を及ぼしているということに人間はあまり重要視していないという警鐘である。

 本当に怖いことは実は海の中で起こっているというお話。う~ん、現在この小説はちょうど中の中盤戦です。結論が怖いと同時に、福島の原発の動向も気になる。小説は読むのをやめれば結果は分からないが、福島原発はそうはいかないガチのリアル。ただ、指を咥えて状態がもどかしいです。