「想定内」と「想定外」。

 チェルノブイリではあの事故の後、どのような処理が行われ、どのような流れで復興と廃炉の作業が進んで来たのだろうか。長期化する長期化するとはよく聞くがそれはどの程度の具体的な影響なのだろうか。管理システムが想定外に崩れたのなら、まず、どこまでを想定していたのかを知りたい。結果、真実が伝わってきていないと感じてしまう根幹の原因を知りたい。でも、まぁ、それを知る術はないに等しいから世間的には新聞やテレビの情報で我慢しているが、実は、意外と問題の本質は簡単だったりするのかもしれないし、いやいや、世界で類を見ないぐらいの歴史的な大惨事なのかもしれない。簡単に「想定外」というが、この情報時代に日本のトップクラスの英知と知識がそこにあるはず。そして、この事件を受けて世界から最高の人材が集結しているはず、それでも、「想定外」。この場合の想定とは具体的に(話を聞いても専門書を読んでも理解できないだろうが)何を指して、その人知上の最高の英知の「想定外」とは何なのだろう?地震の研究も相当日本は取り組んでいたはずだし、建物の耐震性も今回の地震以上の震度を想定しているはず。なのになぜ?

 放射線の流出にしても同じく、電気が途絶えれば核融合を冷却できないって!?発電所でしょ?どれぐらいの電力が必要か知りませんが、「想定」していなら、完全に冷却できるまでの電気はどこかに保有しておいてくださいって感じ。それが「想定」でしょ?でも、結果、大型のバケツリレーで冷却していたのを見て、相当「想定外」だったのだなぁ~と感じてしまった。というか本当に想定していたのか???レベル。ご近所で火事が発生したから、ご近所同士がバケツリレーして火を消しましょう状態じゃん!でも、冷えないのならば、冷却する方法は電力以外にもあるでしょうし、それに放射線が漏れるって発熱している核を保管している金属製品の器なら完全に漏れないんでしょう?だったら、ちょっと大きめのそのケースをどこかに作っておいて、こんなことになったら、そのケースの中に完全密封してそれをどこか比較的安全な場所で電力の豊富なところで集中的に冷却して原子炉を廃炉化すればいいじゃん!それが「想定」ではないのかと今さなながら、暴論が頭をよぎる。

 政府が「復興なんとか委員会」を発足したらしいが、ほんとに日本人は好きやなぁ~って感じ。なんとか委員会とかなんとか組合が・・・。「日本の団結力は素晴らしい」って地の利とパイとバックグランウドを考慮したら「団結力」しかないのですから。ってCMにツッコんでも何も始まりませんが、もっと、テレビのCMデレクターの人達、セオリーや会議で決め同意を得た言葉をチョイスせずに、あなた達の心から放たれる文脈でメッセージ映像を創って流してください。あなた達はそいういう立場にいるのですから。あなた達にできることは想定内の標準的なオブラートに包んだ言葉を流すことではなく、セオリーや定石やテレビ会社のスタイルに対して想定外かもしれないが、「体温のある言葉」を流してください。

 病気が原因か先天的か両手両足のない青年が、ステージの上でバタンとうつ伏せになり、顎と身体をひねりながら立ちあがっている映像を観ました。彼はとても快活に言っていました。「どんなことがあっても諦めなければ立ち上がれる。」と。これが体温のある人間の中から出た強い言葉だと思います。両手両足があることの方が不自由にさえ思える映像と言葉でした。